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怪我した選手の替わり、ラスト侍に牧原が選ばれ皆で送り出した。WBCのアメリカ戦、試合を見届ける為皆選手サロンでテレビの前に張り付いていた。大谷が三振に打ち取った瞬間皆立ち上がり、「うお〜!!」なんてハイタッチをしたり、抱き合ったりしていた。

そして優勝を決めた牧原、周東、甲斐の3人がまず合流。近藤は後日合流となり最初に3人を祝福した。

「そういや言ってたよ、翔平が」

「え、何をっすか」

思い出したかのように言う甲斐に、柳瀬は首を傾げて問いかける。テレビカメラの前での発言は一応全て聞いていたつもりだが、何か聞き逃したことでもあったのだろうかと甲斐の言葉を待つ。

「"柳瀬君に会いたかったです"って」

「…ほんとぉ?」

「ほんとやって!なぁ!言いよったもんね!」

「言ってた言ってた、"話してみたかった、連絡先貰う気満々で来たのに"って」

信じない柳瀬に甲斐は近くにいた周東に聞く。
すると彼も頷きながら言葉の続きを口にして笑う。柳瀬の表情はなんとも言えない、言葉には表しずらいものだった。
正直な所、柳瀬も大谷とは話してみたかった。ただ一緒のチームに二刀流は2人も要らないだろうと考えていただけで、会話はしたかった。

「…僕も話したかった…」

そうやって悔しそうに呟く。やはり相手は中々会えないメジャーリーガー。ダルビッシュとは話もしたが、大谷は後から合流だった為に顔を合わせることもなくWBCは終わってしまった。どれだけ批判されても行けばよかった、なんて今更後悔が込み上げてくる。

「次があるよ。なんならAがメジャーに行くかもしれんし」

「…行けんっすよ…、こんな評価の悪い選手向こうも要らんっすよ…」

「Aみたいな選手、おったら楽しいやろうけどね」

甲斐は項垂れる柳瀬の頭を撫でながらそうやって励ましてくれる。頼りになる先輩なだけある。
周東も丸まった柳瀬の背中を撫でて「一生ホークス?」なんて首を傾げて問いかけると、柳瀬はコクコクと黒い柔らかな髪を揺らしながら何度も頷いた。

「ギーさんと一緒…。僕一生ホークスおる…」

そんな話を近くで聞いていた柳田は近付くと、柳瀬の髪をぐしゃぐしゃに撫でた後、「一丁前に」なんて笑いながら元気づけるように背中を叩いた。

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Mexx(プロフ) - 初めて見つけて一気読みしました!!!おもしろくてあっという間!続編希望します!!🥹 (10月4日 23時) (レス) @page45 id: 553f86ba4d (このIDを非表示/違反報告)
Waaaaka03(プロフ) - 今更ですが一気読みしました!!途中ちょっと泣きそうになりながらも大谷さんともいい対談して、、、最高でした!!!! (8月20日 11時) (レス) @page45 id: 03c5b943b6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ばたこさん» またもし次の作品でばたこさんに刺さるものがあれば嬉しいです!ここまでありがとうございました!🙇‍♂️ (6月23日 8時) (レス) id: e835b41f9a (このIDを非表示/違反報告)
ばたこ(プロフ) - え!!!!!もう終わっちゃうんですか!!!悲しいです🥺私の入院中の唯一の楽しみでした、ありがとうございました!完結おめでとうございます(_ _) (6月23日 8時) (レス) @page45 id: 2432bd82c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2023年6月11日 0時

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