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オフの日、チラチラと時計を気にしているとオートロックの方の呼出音がなった。すぐに立ち上がり、モニターを見ると大谷がモニターに向かって指を動かす。

「どーぞ、エレベーター前段差あるからね」

そう言うとオートロックを開けてモニターを切った。
数分してすぐに玄関前のインターホンが鳴る。相原は笑みを零しながら扉を押して開けると「15分も早いよ」と楽しそうに言う。

「Aと会うのが楽しみでさ」

そう言いながら笑い、大谷は相原の頭を無造作に撫でる。
暇だし、日本に行く前に相原の家でゲームでもしようと言う話になり、この日大谷が訪ねてきたのだ。

「ゲームするだけじゃん、あ、お昼は?食べた?」

「まだ、結構お腹すいてる」

「じゃあゲーム準備してて、僕軽く何か作るよ」

その言葉に、大谷は荷物を下ろしてテレビ台の下からコントローラーを取り出しながら「制限中だからね!」なんて声をかける。
「知っとる!」と相原も笑いながら返事をすれば、少し考えた後、卵ともやしと豚肉を取り出してすぐに作り始めた。
15分もしないうちに出来たのはとんぺい焼き。他の家庭ではそうでは無いかもしれないが、相原からするとかなりの手抜き料理だった。

「翔平ちゃんご飯よ」

「やだその呼び方ぁ」

そんなやり取りをしながら、炊いていた白米を茶碗についでテーブルに置く。箸を渡すと、椅子に腰掛けて手を合わせ、「いただきまーす」とすぐに食べ始めた。
相原もお腹は空いていたのだ。

「あ、うま」

「僕制限とかしてないから油ものも甘いものも食べるけどさ、翔平にご飯作るってなると何出したらいいか分かんなくなる」

「んー、ふふ、あんまり気にしなくていいよ。大丈夫、深く考えなくていいよ。作ってくれるだけで嬉しい」

優しく笑う彼に「結婚したら良い旦那さんになるんだろうね」と珍しくおちゃらけずにまともな事を口にする。
その様子もまた楽しいのか、大谷は「Aにだけ」と答え、おかずを口に運んでいく。
男2人が1皿のとんぺい焼きを食べるのにそう時間はかからなかった。お腹も満たされ、食器も洗ったところでコントローラーを手にした。

「このキャラにしよ」

「うわ、それ強いんだよ」

キャラ選択をして楽しそうにゲームを開始した2人、楽しそうな声を上げてあーじゃないこーじゃないと戦っていく。

「え?強いって言ったのに負けた」

「キャラコンの問題」

「いや、視力の問題かも」

そう言い訳をする大谷に相原は声を上げて笑った。

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お餅(プロフ) - 夢小説で初めて泣きました素敵な作品ありがとうございました (6月18日 23時) (レス) @page33 id: 8d7c7e252f (このIDを非表示/違反報告)
ツンデレ殿(プロフ) - 完結お疲れ様です。涙涙で頭が痛くなりました笑とても素敵な作品でした!!本当にお疲れ様でした!! (6月11日 21時) (レス) @page33 id: 62ded70eb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結お疲れ様です。正直、かなり泣いてしまいました笑笑 前作も読みましたが、凄く面白かったです。素敵な作品を、ありがとうございます。 (6月11日 11時) (レス) id: cf3b69c759 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月4日 13時

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