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相原色々しんどい、電話したいです
📞不在着信
牧原が相原のメッセージに気付いたのはその日の夜だった。
あの時、電話でも何でもと言ったが本当にかけてくるとは思っていなかった牧原はすぐに電話をかけ直す。
だが何コールかけても出る気配はなく、留守電に繋がるだけ。着信履歴だけを残してその日は眠りについた。
翌日の夜、試合もひと段落ついた為甲斐、柳田、栗原、牧原の4人で個室の焼肉屋に来ていた時の事だった。
柳田と栗原はワイワイと盛り上がりながら肉を焼いていく。甲斐も「そんないっぺんに焼けるんかな」なんて笑って網の上の肉を眺めている。
牧原も笑ってはいるが、相原と連絡がつかない事をずっと気にしており、いまいち目の前の出来事に集中出来ていなかった。
そんな時だ。牧原のスマホが震えて着信を知らせる。
「相原A」と画面には表示されており、3人に背を向けて耳にスマホを当てた。
スマホの向こうから聞こえてくるのは相原のあの声じゃない。
「すみません、大谷です」
どこか暗い声色で名乗ると、牧原の言葉を待たずに言葉を繋ぐ。
「最後に着信履歴が残ってたんで、Aの事で連絡させてもらいました」
と。
何か嫌な予感がした牧原は、「ちょっと待って」と大谷に返事をすると、3人の方を振り向いた。
3人ともなんだと言うような顔をしており、「どうしたん」なんて柳田が首を傾げる。牧原は少し悩んだ後、スマホをスピーカーにしてテーブルの真ん中に置いた。
「翔平からっす。…ごめん翔平、聞かせて。」
牧原は大体何の連絡か理解していたのだろう。スマホに向かって言うと、大谷もこちらが数人でいることを感じたのか「はい」とだけ答え、少しの沈黙が流れる。
向こうも心の準備があるのだろう。思っていても、言葉にするのがつらいのだ。
「…自宅でAが倒れていました。見つけた時にはもう、倒れて何時間も経っていて…」
「…は？倒れたってどういう、」
「昨日の試合、Aは来ませんでした。その日の夜、監督とAの部屋に入るとリビングで倒れてて、…息がありませんでした。」
柳田の質問にも大谷はしっかりと答えたが、少し涙声にも聞こえる。
3人とも顔を見合せて、何も映っていない暗いスマホ画面に視線を落とす。牧原はテーブルに乗せた腕で自身の顔を隠して小さく震えていた。
「…Aの家族は…」
大谷のその言葉に「家族も親戚もおらんよ」と甲斐が返事をした。
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お餅(プロフ) - 夢小説で初めて泣きました素敵な作品ありがとうございました (6月18日 23時) (
レス) @page33 id: 8d7c7e252f (このIDを非表示/違反報告)
ツンデレ殿(プロフ) - 完結お疲れ様です。涙涙で頭が痛くなりました笑とても素敵な作品でした！！本当にお疲れ様でした！！ (6月11日 21時) (レス) @page33 id: 62ded70eb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結お疲れ様です。正直、かなり泣いてしまいました笑笑 前作も読みましたが、凄く面白かったです。素敵な作品を、ありがとうございます。 (6月11日 11時) (レス) id: cf3b69c759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2023年6月4日 13時
