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「A、最近痩せてないですか」

水原に問いかける大谷はどこか深刻そうな表情を浮かべていた。
明らかに細くなっている相原の体、まだキャッチャーとしてしっかり活躍はしているものの、前よりも痩せこけて、腕や足も枝のようになっていた。

小さいなりにある程度は筋肉もついていたのに、それすらもあまり。

「そうかな」

水原はとぼけたようにそう返事をする。

「絶対痩せてるって、細いし…投げるじゃないですか。なんか、ミットを構える腕が折れそうというか」

「…」

「……ご飯食べて無いんですかね」

眉をひそめたまま呟く大谷に、水原は何も言えなかった。
今何か話したらボロが出そうだったのだ。「理由とか知りません?」なんて聞かれるが、水原は首を横に振るだけ。

そんな2人の元に相原がやってきた。大きい荷物に振り回されてるんじゃないかと言うほど細くて、折れそうで。絶対何かあると思わせるような見た目をしている。大谷は相原に手招きをして自身の近くに寄せる。

「どうしたん翔平」

なんて見上げて聞いてくる相原の頭を撫でながら
「ご飯食べてる?体調悪いの?」なんて問いかける。
その言葉に相原は笑いながら首を横に振った。

「食べよるって。昨日はハンバーグ作ったし」

「…細くなってるよね?」

「気の所為だよ。」

何としてもはぐらかそうとする相原に大谷は少し不信感を持っていた。
きっと嘘をついているとも大谷にはなんとなくだが分かる。相原はトラウトに呼ばれると返事をして大谷からすぐに離れていく。

まだ近くにいたい。そう思って腕を掴もうとするが、咄嗟に掴んだ反動で相原の腕が折れそうで思わず手を引っ込めてしまう。

「……避けられてます?これ」

「どうだろう、いつも通りだと思うけど…」

「…Aに触ると折ってしまいそうで、怖い」

自身の右手を握って開いてと繰り返しながら呟く。
離れた場所でトラウトと楽しそうに話す相原の事をじっと眺めた後、拗ねたように口を尖らせる。僕とまだ話してくれたっていいじゃないかと言うように。


その日の夜、相原は真っ暗な自宅でスマホの明かりに照らされていた。
カタカタとキーボードの音が響く室内、シュポッとメッセージを送信した後一度電話をかけてみる。

相原色々しんどい、電話したいです

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お餅(プロフ) - 夢小説で初めて泣きました素敵な作品ありがとうございました (6月18日 23時) (レス) @page33 id: 8d7c7e252f (このIDを非表示/違反報告)
ツンデレ殿(プロフ) - 完結お疲れ様です。涙涙で頭が痛くなりました笑とても素敵な作品でした!!本当にお疲れ様でした!! (6月11日 21時) (レス) @page33 id: 62ded70eb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結お疲れ様です。正直、かなり泣いてしまいました笑笑 前作も読みましたが、凄く面白かったです。素敵な作品を、ありがとうございます。 (6月11日 11時) (レス) id: cf3b69c759 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月4日 13時

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