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「ゲーム好きなの？」
とある日の休憩時間、パンを咥えてスマホを触る相原を覗き込んで大谷は問いかけた。
少し顔を上げて視線を大谷の顔に移すと、「
すぐに咀嚼をして飲み込むと自身のスマホ画面を大谷へ向けて
「カッキーンっつって！」
「…」
「…課金して出した選手で編成組んで打ったんだよ」
「んふふ、知ってるよ」
笑いながら返事をする大谷を目を細めて見つめると、「説明さすなよ」なんて口を尖らせる。
相原のお調子者具合は相変わらずだ。「見て、これ僕。もっといい写真あったやろうにね」なんて、プレイ中の野球ゲームの画面を見せて大谷にあーだこーだと文句を言っていた時だ。胸に違和感があった。
じくじくと痛むような、細かい針で突かれているような、じわりじわりと握りしめられているような、波のあるよく分からない感覚。先程までペラペラと話していた相原が急に黙り、シャツの胸元を鷲掴んで眉をひそめている事を不思議に思ったのか、大谷は目の前でヒラヒラと手を振る。
「大丈夫？」
「…ああ、大丈夫。」
「どうしたの、何かにいきなり恋でもしたの？」
なんて彼は笑った。
相原も少し間はあったが、「あは」と目を細めて笑うと「青春始めるところだった」と返事をした。
練習が再開されるとブルペンで大谷の球を受け、バッターボックスでは打撃練習をして、心底楽しそうに練習をしている。胸の痛みも全く無い。
その姿に、本当に野球だけがしたくて移籍したのだと皆が納得した。
そんな真面目な部分と、おちゃらけた性格のギャップがあるからか、相原のファンは増え続けている。
練習終了後、相原は水原を呼んで監督に通訳をしてもらう事にした。
「"少し胸が痛むので、次の休み病院に行ってきます"」
「"大丈夫か？変な病気じゃないといいが、"」
そう言って心配してくれる監督の言葉を水原は通訳して相原に伝えてくれる。すると相原は安心させるように口角を上げて笑みを見せると「"無問題！"」と声を上げた。
荷物を取りに向かう道中、相原は水原に
「翔平には伝えないで下さい、もし何かあったら嫌なんで」
「……Aらしくないね」
「んふふ、万が一ですよ。お願いしますね」
ともう一度釘をさしてロッカールームで大谷を見つけると「へいへいしょーへい！」なんて元気っ子のように名前を呼びながら駆けていった。
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お餅(プロフ) - 夢小説で初めて泣きました素敵な作品ありがとうございました (6月18日 23時) (
レス) @page33 id: 8d7c7e252f (このIDを非表示/違反報告)
ツンデレ殿(プロフ) - 完結お疲れ様です。涙涙で頭が痛くなりました笑とても素敵な作品でした！！本当にお疲れ様でした！！ (6月11日 21時) (レス) @page33 id: 62ded70eb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結お疲れ様です。正直、かなり泣いてしまいました笑笑 前作も読みましたが、凄く面白かったです。素敵な作品を、ありがとうございます。 (6月11日 11時) (レス) id: cf3b69c759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2023年6月4日 13時
