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少しずつ体調も良くなってきた頃、相原は立ち上がって1度自分から挨拶に行こうと歩を進めた。その後ろからは相変わらずヌートバーがついて回っている。挨拶をしながら他にはと人を探していた。
すると背後から「あの」と声をかけられ、振り返った。
目の前には背の高い人と、ほぼ同じ背丈の人。パッと相原は表情を明るくさせると
「朗希くんと大弥くんだ！こっちいた頃…会って…無い…な？初めましてだよね？」
「あっ、はじめましてです！名前なんで…？」
「流石にこっちの野球も見るから知ってるよ、ていうか2人とも凄く仲良さそうだから印象強いのかも」
後輩には笑顔で話しやすい先輩というような雰囲気で会話をしていく。
「大弥くん可愛い可愛い」と何度も撫でながら、「朗希くんも初々しくて可愛い」と背伸びをしてめいっぱい腕を伸ばして頭を撫でる。
後輩というものが嬉しいのだろう。フィルターがかかっているのか2人が可愛く見えて仕方が無いようだ。
「多分大弥くんと朗希くんの2人で挨拶は全員回ったかな、あとは…ごめん、ちょっと行ってくるね」
そう言うと2人とヌートバーをその場に残して小走りでどこかへ向かう。グラウンドの外野の方で4人固まっているのが見えたのだ。
皆フェンスの方を向いている為、相原には背中を見せている状態。
「先輩方！」
と、同じ身長の甲斐の背中にドッと抱きつきながら声を上げた。
甲斐はビクッと大きく肩を跳ねさせて、急いで振り返る。残りの3人、牧原、周東、近藤も声に反応して振り返った。そして相原を見るなり「お〜！」と声を上げてワラワラと寄ってくる。
「近さんホークス来たんすね！」
「来たよ〜、同じチームで野球したかったなぁ」
「いやー、やっぱAは帰ってきて欲しいわ」
「ずっと一緒がよかったっすね」
「ホークスが揃ったし後で写真撮ろ、絶対」
4人は相原に次々に話をしてくる。聖徳太子じゃない為、聞き取れないし答えらない。愛想笑いで適当に相槌をうち、5人でベンチの方へと戻っていく。牧原も甲斐も周東も近藤も、相原の事をとても可愛がってくれていた。会えて嬉しいのか、まだ近くにいたいのか相原の体の一部に触れている。腕や肩、背中に頭。じんわりと伝わってくる温もりが嬉しくて、相原も自然と頬が緩んでしまう。
「怪我したりしとらんよな？」
牧原にいきなり問われれば、頷きながら「しとらんすよ。成人してから私生活での怪我も、体調不良とか病気も無いんすから。」と笑って見せた。
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お餅(プロフ) - 夢小説で初めて泣きました素敵な作品ありがとうございました (6月18日 23時) (
レス) @page33 id: 8d7c7e252f (このIDを非表示/違反報告)
ツンデレ殿(プロフ) - 完結お疲れ様です。涙涙で頭が痛くなりました笑とても素敵な作品でした！！本当にお疲れ様でした！！ (6月11日 21時) (レス) @page33 id: 62ded70eb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結お疲れ様です。正直、かなり泣いてしまいました笑笑 前作も読みましたが、凄く面白かったです。素敵な作品を、ありがとうございます。 (6月11日 11時) (レス) id: cf3b69c759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2023年6月4日 13時
