#不満. ページ46
少しだけ、瀬波に対する不満が溜まっていた永瀬
その不満は彼が自分を大事にしていないからという、何とも平和な不満で。
休日だった永瀬と�盒供�
瀬波は3人を送り出し、ようやく時間が出来椅子に腰を下ろした。
「…廉、機嫌悪いけどどうしたん」
「悪ないし」
「悪いやん、なんかあったん？」
「言っても分からんやろ」
リビングには永瀬と2人。
�盒兇麓�室でテストとしてインスタライブを開いていた。
永瀬達の声は聞こえない、「やっほー」なんて呑気に画面に向かって手を振っていた。
「言わな分からんやろ」
瀬波のその言葉に眉間に皺を寄せる永瀬。
冷えきったリビングの空気が、少しピリピリと痛みを与える。
ゆらりと椅子から立ち上がる永瀬は、目の前に座って胸の前で腕を組む瀬波に睨むように目を合わせる。
「今まで何回言っても分からんかったやろお前は！！」
「う、るさ」
「こっちの気も知らんでよぉそんな事言えんな！それが一番こっちの負担やねんぞ！！」
「やからその負担の理由を言えや！！」
乱れの無い水面に魚が飛んだように、一瞬にして変化する感情と室内の空気。2人の大きな怒声が飛び交う。
自室に居た�盒兇良従陲�強ばり、カメラから視線を外してリビングの方を向いた。さっきまで和気あいあいとしていたインスタライブ、一気に静まり返り緊張感が増す。
＞なんの声？
＞廉くん？
＞すごい怒鳴り声だけど、、
＞海斗くん大丈夫？
＞もう1人はAさん？
なんて、コメントが凄いスピードで流れて行く。
「ごめん、切るね」とパッと表情を明るくさせ、軽く手を振った後ライブを終了させた。
すぐに立ち上がり、部屋から飛び出してリビングに向かうと、胸ぐらを掴み瀬波を壁に追い詰めている永瀬の姿。
「ちょ、ちょ！なにやってんの？！」
と、2人の間に立ち引き離そうとするがどちらもビクともしない。
追い詰められている瀬波でさえ、永瀬の胸ぐらを掴んで睨んでいるくらいだ。どちらも引こうとしていない。
「こいつがこっちの事何も分かってへんから」
「そっちの事分かるわけないやろ、お前もこっちの事分かってへんくせに」
「お前はこっちの事も自分の事も分かってへんやろ！」
「待って待って！ね、ちょっとまじの喧嘩はダメだって」
と強引に�盒兇�2人を引き離す。
すぐに永瀬は自身の財布とスマホを持ち、リビングを後にする。息が上がる瀬波、�盒兇�来るまでに言われた事を思い出して口をグッと噤み、悔しさを滲ませた。
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宮(プロフ) - 名無し43069号さん» わー！！ありがとうございます！励みになりますー！！！！ (2022年12月9日 13時) (
レス) id: eaadcb025a (このIDを非表示/違反報告)
名無し43069号(プロフ) - 超絶めちゃくちゃこのお話好きです！！！！！！！！！！！！！！！ (2022年12月9日 13時) (レス) @page40 id: 1a12019006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2022年12月2日 13時
