#タイムリー. ページ24
夜、自宅に戻りリビングの扉を開けた先頭の平野は足を止めた。
後ろから続いていた4人は急に前が詰まったことで背中にぶつかる
「どうしたの」と不思議そうに平野に問いかけるが、彼は目を細めてソファに座っていた瀬波をじっと見つめていた。
「あ、おかえり」
そんな軽い瀬波の言葉に「たっ、えっ、なんでっ？」と平野は言葉を詰まらせながら寄っていく。
後ろから顔を覗かせる4人、瀬波の姿を見て息を飲んだ。
「なんでそんなガタガタなの髪！」
走って駆け寄る神宮寺、ソファに腰をかける瀬波の前に膝をついて理解しようと必死な平野、「何かあったの」と心配そうに問いかける岸。
茫然自失の永瀬と、その永瀬を元に戻そうと必死な�盒供�
「なんか急に長いの気になって、切ったら余計気になったから切り続けた」
「何してんの…！なんでセルフなの？！」
「ハサミあれば切れるし」
「馬鹿じゃないの？！」
「Aくん、今回はちょっと本当にバカだよ」
平野、神宮寺、岸から真面目に叱られる瀬波。
頬まであった前髪は眉にかかる程度まで短く、それなりに整えられていた横髪、後ろ髪も変に段差がついてしまっている。
「不評やな…」と、首を傾げなぜ皆がそこまで言うのか分かっていない様子。
ようやく戻って来た永瀬と、�盒兇盒瓩�に来て瀬波を5人で囲む。
「折角綺麗な髪だったのに」
と�盒兇枠韻某┐譴覆�ら少し残念そうに瀬波に告げる。
「ほんま有り得へん、なんで勝手に切るん？まじで有り得ん」
とあからさまに機嫌を悪くし、それだけを告げて自室に戻って行ってしまった永瀬。
瀬波はその背中をじっと眺めた後、「…なんであれが1番キレてんねん」と呟いた。
自分が満足ならそれでいい、というのが瀬波。なぜ人の許可がいるのかもイマイチ理解が出来ていない様子。
「Aくん、俺明日オフだし一緒に美容室行く？」
「え、ジンの同伴？」
「ほら、ここら辺無いじゃん？少し遠いから行くのも億劫でしょ」
「…ぉん。」
「俺バイク乗ってるし、Aくんが良ければ送迎するよ」
優しく笑った神宮寺、瀬波の髪を立ち上げるよう前髪の根元から後頭部に掛けて撫で、提案した。
少し考えた後、「じゃあお言葉に甘えて」と笑う瀬波に神宮寺も、3人も胸を撫で下ろす。
抜けているのか、面倒臭がりなのかは分からないが皆が躊躇する事を何の疑問も無くすぐに行動に移してしまう瀬波。危なっかしい、あまり目を離したくないという5人の気持ちは一緒だ。
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宮(プロフ) - 名無し43069号さん» わー！！ありがとうございます！励みになりますー！！！！ (2022年12月9日 13時) (
レス) id: eaadcb025a (このIDを非表示/違反報告)
名無し43069号(プロフ) - 超絶めちゃくちゃこのお話好きです！！！！！！！！！！！！！！！ (2022年12月9日 13時) (レス) @page40 id: 1a12019006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2022年12月2日 13時
