#7. ページ7
『まぁ、色々』
「…喧嘩ー？それともなんか複雑な？」
『家っすね、親が浮気がどーのこーのに巻き込まれて』
「お前が浮気？」
『する訳ねーし、相手いねーし。
両親がお互い浮気してたんすよ、どっちに着いてくかで巻き込まれたの。離婚するからって』
そんなことを言いながら椅子に座り、スマホを眺める。
猿からのメッセ、
猿川これあおの連絡先?
猿川バイト終わったら連絡しろよ
2件、そんなメッセが来ていた。
それに既読をつけ、返信文を打っていく
蒼瑠璃あってる、今からバイト
そしてまた見るものも無くなったスマホ。
ロッカーにしまい、先輩の方を向くと今にも泣きそうな…目に涙を浮かべていた
『えぇ…』
「大変だったなぁ…」
『うわ、そんな同情されても、』
「金か…同情するなら金をくれってやつか…」
俺の方に来るなり俺の頭を抱きしめて、同情してきた。
嬉しいけど、ここに誰か入ってきたら絶対引かれるやつだ。
それでも力の強い先輩に逆らえず、ただされるがまま
「…てか、離婚ならどっちに着いてくの」
『は？どっちも嫌だよ、携帯代も学費も今のところ払えてるし、超節約したら光熱費も食費も払える』
「他にバイトしてんの？」
『新聞配達』
「朝の新聞お前が配ってたんだなぁ…えらいなぁ…」
また甘やかされながら頭をうりうりと撫でられる。
そんな時、店長がバックヤードに入ってきた
「2人共！ちょっと忙しくなってきたから来て来て！」
「はーい」
『了解でーす』
店の方へと顔を出すと、さっきよりも人が多く賑わっている。
俺は呼び出されたらオーダーを取りに行き、と繰り返していた。
そしてまた、ピンポーンと呼び出しボタンが押される。
『今行きまーす！』
と返事をして、急いでそっちに向かった。
『ご注文をお伺いします』
「このいちごパフェと、チョコケーキ、テラは？」
「ん〜、このパンケーキ」
『いちごパフェ、チョコケーキ、パンケーキですね』
そうメモって俺は厨房へと向かった。
ああいう人でもやっぱ甘いものは好きなんだな〜なんて内心思いながら、他の人の注文した料理を運び回った。
「あお！」
『はいはい！』
「これ6番テーブル！」
まだ夜の7時、これから多くなるって地獄だとは思うけど店長もいい人だから続けられるバイト。
「…あお…？」
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ギ - カリスマの小説ずっと探してたので幸せです！よかったぁ…良い話と言えば不謹慎ですが、感動しました。始まり方も終わり方も最高です。ありがとうございました…！！ (1月11日 3時) (
レス) @page31 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 小説読ませて頂きました!本当に本当に面白かったです。思った以上にちゃんとしたストーリーで最後普通に感動してしまいました!蒼瑠璃くんとカリスマ達の会話や考えている事の描写が素敵でした。まだまだ伝えたい感想は有るんですがコメ上限がギリギリで。神作ありがとう (12月17日 10時) (レス) @page31 id: 335dee970a (このIDを非表示/違反報告)
4ＯＮ(プロフ) - カリスマの小説が見れて嬉しいです！！宮さんの小説好きです！！更新楽しみにしてます😊無理せず頑張ってください！ (2021年11月20日 17時) (レス) @page7 id: 9856af7875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2021年11月20日 11時
