#6. ページ6
『…』
「…A、大丈夫？」
俺の言葉を聞いた父親は満足したのか俺の上から退き、服を着替えてまた外へ出ていった。
食器棚の前でぼーっとしながら壁を眺めていると、隣で母親が声をかけてくれる。
『…大丈夫。部屋片付けるから、母さんはその男との関係切ってきなよ』
「…私はあの人と離婚して、今の彼氏と結婚したいの」
『はあ！？無職のヤローと！？』
俺がそう声を荒らげると、頬を叩かれた。
力いっぱい、静かで薄暗い部屋にその音が響き渡る。
すぐに母親を見ると、父親に向ける視線と同じように俺を見ていた。
蔑むような、軽蔑するような。
自分の都合が悪くなるとコロコロと変わる性格。これで何度苦労したか
「…あんたもあの人と同じこと言うとは思わなかった」
そう言い残して、カバンを持ち母親も部屋を出た。
猿待たせてるのに長引いてしまったな〜、なんて思っているとスマホにバイト先からメッセージ。
1時間後くらいから出てこれないか、と。
俺は部屋の片付けを後にし、一旦自室に戻り猿にゲームは出来ないことを伝えに行った
『…ごめん猿、バイト入った』
「大丈夫かよ」
『大丈夫大丈夫…帰り遅くなるかも』
俺のバイトは時給がそこそこいい、本当はダメだけど22時をすぎる事はあるけど。
猿と会話をして、俺はゲームを辞めた。通話も切って服を着替える
着替え終わると、リビングの片付けをし割れた皿は新聞に包んで捨てた。
休みだった日くらい静かにゆっくりさせてくれよ、なんて悪態をつきながら片付けも終わりバイト先へ向かう。
チャリで向かって15分、1件の飲食店
夜に賑わい始めるため、夕方には入って手伝いをしていつの間にか22時過ぎなんてザラ。
「お、蒼瑠璃くん〜！来てくれてありがと！」
『いいえ〜、暇してたんで』
「まだ裏でゆっくりしてていいからね」
そう店長に言われ、俺は裏へ行き制服に着替える。
隣で俺と同じく急遽呼ばれたでたあろう人が着替えていた
「蒼瑠璃ってさ」
『ん？』
「腕とか痣すごいよね。」
『ああー』
「なんかあったら言えよ〜」
1個上の先輩。
俺を見る度に気にかけてくれて、バイトが早く終われば飯を奢ってくれる。
あー、あの人の彼女になりてーなんて無理にも程がある願いを考えてみたり。
「てかさ、また新しい傷作ってたけど今日もなんかあったの」
『んー、まぁ、色々』
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ギ - カリスマの小説ずっと探してたので幸せです！よかったぁ…良い話と言えば不謹慎ですが、感動しました。始まり方も終わり方も最高です。ありがとうございました…！！ (1月11日 3時) (
レス) @page31 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 小説読ませて頂きました!本当に本当に面白かったです。思った以上にちゃんとしたストーリーで最後普通に感動してしまいました!蒼瑠璃くんとカリスマ達の会話や考えている事の描写が素敵でした。まだまだ伝えたい感想は有るんですがコメ上限がギリギリで。神作ありがとう (12月17日 10時) (レス) @page31 id: 335dee970a (このIDを非表示/違反報告)
4ＯＮ(プロフ) - カリスマの小説が見れて嬉しいです！！宮さんの小説好きです！！更新楽しみにしてます😊無理せず頑張ってください！ (2021年11月20日 17時) (レス) @page7 id: 9856af7875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2021年11月20日 11時
