#24. ページ24
終わるのが流石に早すぎた為、一眠りして目を覚ますと快晴。
俺は体を起こして、服を着替え顔を洗いに行く。
やっぱりまだ帰ってきてないか、と少し安心しながら適当に焼いてもない食パンを頬張って準備をする
何回無意識でスマホを探したか。
手元に無いことは理解してるのに、『無い無い』と焦ってしまう。
荷物が減って良かったと考えるか。
財布の入ったカバンを持って外に出ようと玄関で靴を履いていると、扉が開き父親が帰って来た。
「…朝から嫌な顔見せんなよ」
舌打ちを打って、俺の肩を突き飛ばす。
その拍子に鞄からも財布が出て、拾い上げた。父親が。
中身を見て札を抜き取り空になった財布だけを投げ返される
なんか無性に…その行動に腹が立った。
「少ねーなぁ」と母親と同じように悪態をつくそいつに思いっきりカバンを投げつけた。
『いい加減死ねよ甲斐性なしがよ！！』
言い逃げ。
くそダサいけど少しだけ言いたいことが言えた、けど手持ちは無いしただ駅前に走ることしか出来なかった。
駅の時計を見ると、まだ待ち合わせよりも早い時間。
それでも分かりやすいオレンジの服を着たふみやくんがいた。
それを見て何故か涙が出てきて、立ち止まってしまった。
やばい、なんで俺はあんないい人と話してんだろう、関わらない方が絶対いいのに
ズルズルとそんな事を考えて、その場でしゃがみこんでしまい動くことが出来なかった。
少しすると、目の前に白と青の靴。
誰か来た、変な奴だと思われるか。どこか行かないと、そう考えていると頭上から声をかけられた。
「蒼瑠璃、どうした？」
ふみやくんの低い声。
『ふみやくん…』
「…電話も出ないし、こんなとこでしゃがんでるし。何かあった？」
『…っ、死にたい…』
ボロボロと涙が頬を伝う感覚がある。
地面のアスファルトに染みて行き、色が変わって。
今までの事を思い出すと止まらなくなって、我慢出来なくなって。
「何があったか話せない？」
優しい言葉をかけられると更に、沼っていって話すことも出来ない。
理解は出来るが、喉で言葉がつっかえてまだ喋れそうにない
それを察してくれたのか、ふみやくんは黙ったまま背中をさすってくれる。
俺よりも大きい手、暖かい手。
それに安心して、少しずつ落ち着いてきた。
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ギ - カリスマの小説ずっと探してたので幸せです！よかったぁ…良い話と言えば不謹慎ですが、感動しました。始まり方も終わり方も最高です。ありがとうございました…！！ (1月11日 3時) (
レス) @page31 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 小説読ませて頂きました!本当に本当に面白かったです。思った以上にちゃんとしたストーリーで最後普通に感動してしまいました!蒼瑠璃くんとカリスマ達の会話や考えている事の描写が素敵でした。まだまだ伝えたい感想は有るんですがコメ上限がギリギリで。神作ありがとう (12月17日 10時) (レス) @page31 id: 335dee970a (このIDを非表示/違反報告)
4ＯＮ(プロフ) - カリスマの小説が見れて嬉しいです！！宮さんの小説好きです！！更新楽しみにしてます😊無理せず頑張ってください！ (2021年11月20日 17時) (レス) @page7 id: 9856af7875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2021年11月20日 11時
