#14. ページ14
蒼瑠璃ごめん、いっときゲーム出来そうにない
猿にそう連絡し、俺は自室で落胆する。
学校も終わり、バイトもいつもと同じく働く事が出来て。
色々あったけど楽しかった、と家に帰り自室に入った時。
俺の部屋ががらんとしていた
あったはずのテレビも、ゲーム機もソフトも。
大事にしていたものが無くなり、ポツンと机とベッドが置かれているだけになっていた
あーあ、せっかくボス戦までいってたのに。
そんなことを思いながら壁に背をつけて座り込んだ
ピロンと通知が鳴り画面を見る。
猿川まじ?
そんな口調、ちょっと珍しいかも…なんて思ったが、俺は話を続けた
蒼瑠璃まじ、ゲーム機壊れた
パッと出た嘘
そう答えると、向こうからの返信は少し頭を捻らせるものだった
猿川猿川が今度買い直すんじゃない?
猿のくせに…一人称猿川だったっけ？
あれ、第三者視点じゃね？なんて少し悩んだ。
結局、『猿じゃない？』と返してしまった。
猿川あ、猿川じゃない。
猿川目の前にスマホあったから開いた
と。
人のスマホって勝手に開くもんなの？
よく分からないけど、猿が怒らないならいいんだと思う。
その後も会話は弾み、相手の名前が分かった
ふみや、って言うらしい。
「猿川帰ってきた」の言葉でやり取りは終わった。
そして終わって少しした後、疑問が残る。
猿って誰かと住んでんの？と。
目の前に、って言ってたし、帰ってきたとも…
名前は男っぽかったし…と自分なりに考えていた、そんな時背後から声。
「A」
『…あ、なに？』
「俺明日から旅行行くから。あいつの動向伺ってろ」
『…』
「返事は」
『母さんリーマンとホストに浮気してるよ。
お前もパパしてんじゃん。金無いくせに。きっしょ』
なっ、と顔を真っ赤にさせる父親。
言わないと気が済まない、俺が我慢する意味がわからない。
言って殴られた方がまだストレスはたまらない
『何自分のこと棚に上げてんの』
「うるせぇ！！お前には分かんねぇんだよ、いいから黙って言うこと聞いてろ」
頭を小突くと父親は出ていった
晩飯はいらないらしくリビングは真っ暗。
パパしてる父親とか絶対嫌だわ。
色々ありすぎてゲーム機のことなんか頭から抜けていた
またバイト代少しづつ貯金しなきゃな
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ギ - カリスマの小説ずっと探してたので幸せです！よかったぁ…良い話と言えば不謹慎ですが、感動しました。始まり方も終わり方も最高です。ありがとうございました…！！ (1月11日 3時) (
レス) @page31 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 小説読ませて頂きました!本当に本当に面白かったです。思った以上にちゃんとしたストーリーで最後普通に感動してしまいました!蒼瑠璃くんとカリスマ達の会話や考えている事の描写が素敵でした。まだまだ伝えたい感想は有るんですがコメ上限がギリギリで。神作ありがとう (12月17日 10時) (レス) @page31 id: 335dee970a (このIDを非表示/違反報告)
4ＯＮ(プロフ) - カリスマの小説が見れて嬉しいです！！宮さんの小説好きです！！更新楽しみにしてます😊無理せず頑張ってください！ (2021年11月20日 17時) (レス) @page7 id: 9856af7875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2021年11月20日 11時
