#13. ページ13
「この学校、バイトは禁止のはずだけど？」
『事情を話して許可は得てます』
「そんなの、俺がここの担任になったら通用しない」
謎の持論を展開する担任
さっきまで「イケメン」「声がいい」なんて言っていた女子も、この担任に冷ややかな目を向けていた
流石にこいつは頭がおかしい、皆そう思ったのだろう。
そうであってほしい
「そ、そうだぞ！俺だってバイトの1つや2つしたいのに出来ないんだ、それなのにお前だけ…」
後ろから聞こえる声
普段は声をあげないようなクラスメイト。
「ほら、皆もそう言ってる」
『1人だけじゃん』
「親が死んだ訳でもないのに変な理由つけてやってんだろ！！」
後ろから前から何か言ってきてはいるが、正直どうでもいい
早く授業をして欲しい、俺は勉強をしに来ているのに。
…とか、寝ようとしてたやつが言うなってか
『じゃあお前もなにか理由つけてやったらいいじゃん』
「…」
『親が死んだとか、働かない金がない。学費もギリギリ、光熱費携帯代食費も自分持ち。
バイト代は全部取られるくらいの事があれば。』
「悲劇のヒーローぶりやがって…」
元々俺のことが気に入らなかったと思う。
それでも周りは俺に優しくして、それで仲間がいなくなって。
そしたらこんな頭のおかしい担任が来て、俺の事を批判しまくって。
クラスで偉い人物、それと同じ思考だったのが嬉しいんだろう。
席を立ち上がり口論を続けようとしたら、また頭に衝撃が。
げんこつを落とされた
骨ばっている手、中指の一番出っ張っているところで思いっきり落とされた
『いった…』
「もうわかったから、明日までにバイトやめとけよ」
『なんで』
「お前がバイトしてるせいで親も働かないんじゃん。
やめたら家も回るよ」
『働かないから働いてんだよ考えたらわかるだろ』
こいつは相当な短気。
俺にちょっと煽られたくらいで胸ぐらを掴んできた。
流石にやばい、そう思ったのか扉近くのクラスメイトが教室を飛び出し、別クラの先生を呼んできた。
数学教師なのに体を鍛えている先生が止めに入った
「先生落ち着いて！」
「こいつが、こいつが！！」
胸ぐらを離されると苦しかった首も開放された。
「蒼瑠璃くん、何があったかわからないから昼休み職員室来て欲しい」
『分かりました、』
そう言いながら先生を引きずり出していく数学教師
ただ呆然と眺めているだけの俺ら。
あの教師、いつか傷害罪で捕まればいいのにな
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ギ - カリスマの小説ずっと探してたので幸せです！よかったぁ…良い話と言えば不謹慎ですが、感動しました。始まり方も終わり方も最高です。ありがとうございました…！！ (1月11日 3時) (
レス) @page31 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 小説読ませて頂きました!本当に本当に面白かったです。思った以上にちゃんとしたストーリーで最後普通に感動してしまいました!蒼瑠璃くんとカリスマ達の会話や考えている事の描写が素敵でした。まだまだ伝えたい感想は有るんですがコメ上限がギリギリで。神作ありがとう (12月17日 10時) (レス) @page31 id: 335dee970a (このIDを非表示/違反報告)
4ＯＮ(プロフ) - カリスマの小説が見れて嬉しいです！！宮さんの小説好きです！！更新楽しみにしてます😊無理せず頑張ってください！ (2021年11月20日 17時) (レス) @page7 id: 9856af7875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2021年11月20日 11時
