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#11. ページ11

3年は卒業し、俺らが上級生に。
そこそこ厳しい校則の中、高校進学に支障をきたさないように皆大人しく、言われたことは黙ってやっていた。


「大瀬、やる気あるんか」

『あるよ、今やっとるやんか。そっちこそ口だけ動かさんと、手も動かしぃや』


部活は黙って言うことを聞くのが難しかった。
俺なりに平穏にやってるのに、同学年の主将があれやこれやと喧しい。

確実に俺が正しい事すらも否定して自分を棚に上げて。


「ほんま癪に障る奴やな」

『どっちがやねん』


毎日そんなやり取りばかり。
試合では目立って動いているし変に目をつけられたんだろう。
主将、「お前のせいで推薦受けられへんかったら〜」とボヤいていたときあったし。

部活は楽しいけど、何故か前よりも孤立している気がする。
自分勝手なプレーはしてないし、人に合わせてるから試合は大丈夫。
人との関わりがそれ以外で無いというか、なんと言うか。


自分の事、過信しすぎてる訳でもないし他に何が悪いのか。

監督に呼ばれ、皆体育館の1部へと半円になって集まる。
これがあと1年、バレーをしてる上で問題はひとつも無いから一応耐えきれはするかな。


「次大瀬ー」


今日は二者面談が昼間から。
今後をある程度担任に話して決めていこうと、皆順番に呼ばれて数分の間話す。

出席番号順、10番目程で呼ばれて席に着いた。


「大瀬は卒業したら何したい?」

『俺スポーツ推薦で高校行きたい…推薦無理やったら普通に稲荷崎行く』

「ああ、バレーの強豪校」

『俺バレーが大好きで、それしかする事ないから続けたいなーって思ってるんよ』


親身になって聞いてくれる担任。
「お前ならできるかもやな」と励まして、成績の話や高校でバレー以外にしたいことなど、色々と話した。

あっという間に時間はすぎて二者面談もすぐ終わる。
図書室から教室に戻り、皆の二者面談が終わるまで自主学習。

眠いし皆が終わるまでの数分間、寝ていようかな。

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そこら辺にいる低音野郎、(プロフ) - え、え、ほんとに嬉しいです( ; ; )!!!また読めると思うと楽しみで仕方ないです!!!無理せず頑張ってください!! (2021年12月24日 20時) (レス) id: aed207b57b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年12月24日 8時

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