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零れたモノは ページ6

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未だグズグズとすすり泣く岩田さんを無視して何かを話しているお兄ちゃんと今市さん。


そして何故かいつもより熱心に仕事をする皆さんと、どこか不自然な様子の数原さん





数原さんの事も気になったけど、そろそろ岩田さんが可哀想になってきた。






『…あの、大丈夫ですか?』


岩「うぅ、、Aぢゃんーー!!泣」





ソファーに体育館座りする岩田さんの隣に座ってそう聞けば泣きつかれてしまった


さすがに泣いている人を引き剥がすほど薄情じゃない私は、どうすればいいか分からずただただ放心状態。






するとそれを見かねたお兄ちゃんが、



直「叩いたのは悪かったけど、そういうのはもっと早く言ってもらわないと」


困った様子でそう言った。





直「岩ちゃんだって分かってるよね?あいつとAの事は」


岩「はい…、え?なんの事っすか?」


直「え?…ちょっと待って、もしかして何も知らないの?」




いまいちピンときていないのか首を傾げる岩田さんと焦るお兄ちゃん。

するとただならぬ雰囲気を醸し出し、ちょっと待ってて!とだけ言い残して急いで誰かに電話をかけながら出て行ってしまった。



でもさっき、『あいつとAの事』って…







隆「てかさ岩ちゃん、オミが来るんなら俺にも言ってくれよ!一応俺相棒だったんだしさ?」



…え?今「オミ」って言った?






『あの、今市さん!その「オミ」ってもしかして…』



どうしてもこのままじゃ居られなくて、少し早口になりながらも首を傾げる今市さんにそう尋ねた







隆「あー、オミは元々俺達と一緒に働いてて俺の相棒みたいなやつだったんだけど、今年結婚しちゃって。寿退社?ってヤツ。

あ、そう言えば今週末だったよね?結婚式」





スーツどうしよっか?なんて話をしている今市さん達の声がだんだん遠のいていく

心臓の音が嫌という程耳に届いて、指先が少しだけ冷たくなった。



バラバラだったはずのピースが音を立てて合わさるとき、ゆっくりとドアが開いた








数「ちょっ、待て!!」




遠くて響く数原さんの声と、その瞬間世界がスローになったように動く。




懐かしくも切ない匂いが鼻を掠めると自然と目に熱が溜まる














「…久しぶり、A」









透き通るほど綺麗な彼の声が耳に届いた時、私の目から一筋の何かが零れた。

傷つく心と可能性→←公開処刑と子犬の涙



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設定タグ:GENERATIONS , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:恋愛
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Honey(プロフ) - まゆさん» 感想や温かいお言葉有難うございます!!オチなどはまだ詳しく決めていないのですが、ご期待に添えるようこれからも中務さんとのお話沢山書かせていただきます!これからもよろしくお願い致します(*^^*) (2018年12月3日 15時) (レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - このお話すごく大好きです!みんなも恋愛感情が色々と渦巻いていて読んでいてキュンキュンするし、考えさせられるお話です!私は裕太君が大好きなので主人公ちゃんには裕太君とくっついてほしいですけど、今後の展開がどうなるのか楽しみにしています! (2018年11月29日 11時) (レス) id: 727ab08095 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Honey | 作成日時:2018年8月28日 11時

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