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私には ページ22

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さっき出ていった佐野の顔がやたらとチラつく

最後に零した佐野の言葉には分からないフリをした
だってそうしないと私もう…



「…おいっ!!」


『うわぁっ?!!』



腰の痛みで気がついて目を上げると、



裕「バラエティーでは100点満点の驚き方やな笑」


『中務さん…』





憎しみを込めた目で睨むと





裕「今めっちゃ鬱陶しそうな目で見られてんねんけど気のせいか?」


『その通りの思いを込めて見つめてますから』










「悪かったってぇ〜、許してぇやぁ〜」






なんて言ってる語尾の小文字がやけに腹立たしい

謝る気も反省の色も見られない…まぁ、こういう人なんだけど








『これから中務さんにはミスした資料ばっかり回します』





吐き捨てるように弱々しく抵抗した後立ち上がろうとする

けど、








『痛っ』





驚いて腰を抜かした拍子に足をくじいたのか、鋭い痛みでとても立てるなんて状況じゃない








裕「どうした?」


『いえ、何でもないです』


裕「…ようには見えんけどな」






はぁ、と溜息をついた後目の前に写るのは多い背中







『…え?』


裕「ホレ、乗り」


『いや、大丈夫ですから!』


裕「男には甘えるもんやで?」






な?

と、振り返り優しく微笑んだ中務さんに自然と頷いてしまう





どんなに面倒くさくても、

どんなに鬱陶しくても、



不意に見せる優しさがこの人を嫌いにさせないんだ








裕「中務号出発や!」


子供のようにはしゃぎながら立ち上がった中務さんに笑いが零れる







裕「何笑てんねん!」


『中務さん、結構子供っぽい所あるんですね』


裕「これがギャップ萌えや」






背を向けていても分かる、今絶対ドヤ顔してるって事














優しくて、暖かくて、楽しい人達に囲まれたこの部署の何がヤバいんだろう


疑問が渦巻いても、それは佐野しか知らない




でも彼の気持ちを見て見ぬフリしようとしている私は、












気安く彼に話しかける事なんて、しちゃいけないのかもしれない

意外なあの人→←俺だって



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設定タグ:GENERATIONS , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:恋愛
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Honey(プロフ) - まゆさん» 感想や温かいお言葉有難うございます!!オチなどはまだ詳しく決めていないのですが、ご期待に添えるようこれからも中務さんとのお話沢山書かせていただきます!これからもよろしくお願い致します(*^^*) (2018年12月3日 15時) (レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - このお話すごく大好きです!みんなも恋愛感情が色々と渦巻いていて読んでいてキュンキュンするし、考えさせられるお話です!私は裕太君が大好きなので主人公ちゃんには裕太君とくっついてほしいですけど、今後の展開がどうなるのか楽しみにしています! (2018年11月29日 11時) (レス) id: 727ab08095 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Honey | 作成日時:2018年8月28日 11時

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