イイ子の片寄君 ページ48
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出ていった佐野に続くように部署に戻ると、白濱部長のデスクに群がる男達
隼「もう遅いですよー」
待ちくたびれたとでも言うような小森に謝ると、白濱部長が話し始める。
龍「なんや、トイレか？」
『あぁ、えっと…』
鞄あるのに居らんかったから、と言われ俯きざまに言葉を濁す
亜「今日もよろしくお願いします！」
簡単な連絡が終わりいつの間にか始業の挨拶の時間も終わっていた。
龍「まぁええけど？ほんならまた。」
俯いたままの私に気を使ってくれたのだろう。
軽く笑って数原さんも仕事に取り掛かる。
涼「なんか大変そうですね。」
数原さんに頭を下げてデスクに座ると、珈琲を持った片寄が来た
『そうでも無いよ？今日は商談も、』
涼「いえそうじゃなくて、」
困ったように笑った片寄に首を傾げる
涼「玲於達の事ですよ、今日も朝から。」
そう言って指でさされた方を見ると給湯室で、驚きのあまり想像より大きい声が出る。
関「何なに！？」
数「こら王子！痴漢はあかんで！」
涼「…龍友君じゃあるまいし笑」
数「聞こえとるわ、あほっ！」
私の声に反応した皆が口々に声を上げる。
数原さんの聞き捨てならない言葉に流石に片寄も苦笑いで弁解していたが、今の私には疑問しか出てこない。
『片寄…』
涼「どうしました？」
可愛らしくキョトンとする片寄に恐る恐る尋ねる
『朝、いつから居たの？』
涼「あー…」
そこまで言って考え込んだ片寄に私の思っている言葉が口から出てこないことを願う
涼「最初から…ですかね笑」
『嘘でしょ…』
でもそんな思いも虚しく、予想通りの言葉、最悪の展開。
亜「涼太ー？
この資料まとめるの手伝ってー！」
その声にはーいっ、と返事をして白濱部長の元に向かおうとする片寄が息をついてデスクに向かおうとした私をいきなり呼び止める。
涼「あ、Aさん！
…大丈夫ですよ？内緒にしてます。
俺、イイ子の片寄君なんで笑」
おもむろに耳元に口を近づけそう甘い声で呟いたかと思えば、踵を返して白濱部長の元に向かう。
どうしよう、ちょっとときめいたかも。今の
顔に出さないように気をつけながらデスクに向かう。
そんな私と片寄のやり取りを、こっそり聞いている人が居るとも知らずに。
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Honey(プロフ) - さのひな。さん» そう言って頂けて光栄です！有難う御座います！そうだったんですね！私なんか到底まだまだです...泣 (2018年7月12日 16時) (
レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - Honeyさん» 言葉の使い方がすごく上手で羨ましいです！！私も作品を書いているのですがまだまだだと思いました笑 (2018年7月8日 16時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
Honey(プロフ) - さのひな。さん» 有難う御座います！！ご期待に添えるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2018年7月8日 13時) (レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - この作品すっごい面白くて全部読んじゃいました！！めっちゃ続き気になります！！応援してます！！ (2018年7月7日 23時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Honey | 作成日時：2018年4月6日 21時
