読み取れない 涼太side~ ページ43
涼太side〜
・
亜「にしても珍しいよね、涼太から誘うなんて」
唐突に発せられた亜嵐君の一言にみんなが頷く
「すいませんお忙しい時に。」
頭を軽く下げてそう口にすると、
慌てたように亜嵐君が立ち上がる
亜「いやいや！別に俺らも飲みたかったし！ね！？」
玲「亜嵐君必死すぎ笑」
裕「立ち上がらんでも笑」
と、亜嵐君を玲於達がからかえば、途端に明るくなる部屋の空気。
仕事が終わるや否や帰ってしまったAさんに、
先日からただならぬ雰囲気を醸し出す玲於と亜嵐君。
そんな彼らと一緒に居て、
署内がぎこちなくなった雰囲気は誰もが感じ取っていたはずだ。
勿論、俺もそのうちの一人なわけで、
真実を話してもらうと同時に、自分の気持ちも知って貰おう思ってこうやって皆に集まってもらった。
隼「んで、何なの話って」
そう告げた隼の一言でまたもや明るかった部屋が固まる。
天然なのか計算なのか、いつも隼には悩まされた。
けど恐らくこの子は…天然だろう。
「…皆に聞きたいことがあるんです。」
龍「A」
「え？」
龍「…の事ちゃうん？」
今まさに口にしようとしていた言葉を先取られ、
動揺が隠せなくなる。
隼「え、Aさんの事なの！？」
関「うん、隼一回黙ろうか。」
何でー？
と愚痴をこぼす隼を抜き、話を始める。
「なんで分かったの？」
龍「まぁ大体そんな感じかなって。
飲みに行こって誘われた時から思ってたわ。」
エスパーか、この人は。
なんで分かっちゃうんだろうなー。
裕 「最近気まずなってるなって思ってたし？
しっかり本人様から話聞かなあかんしな。」
そう裕太君に言われて視線を移せば、
案の定バツが悪そうに目を泳がせながらこちらから目を逸らす二人。
裕「ほんで？何やねん君らは。
二人でバトルでもしてA奪おかー、
みたいな考えしとるんやないやろな。」
亜「え？」
裕「何や図星なんか笑」
玲 「裕太君。
…何が言いたいの」
少し不機嫌そうな玲於が顔を上げてそう尋ねれば、嬉しそうに口角を上げる裕太君。
その裕太君の表情に思わず首を傾げる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Honey(プロフ) - さのひな。さん» そう言って頂けて光栄です！有難う御座います！そうだったんですね！私なんか到底まだまだです...泣 (2018年7月12日 16時) (
レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - Honeyさん» 言葉の使い方がすごく上手で羨ましいです！！私も作品を書いているのですがまだまだだと思いました笑 (2018年7月8日 16時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
Honey(プロフ) - さのひな。さん» 有難う御座います！！ご期待に添えるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2018年7月8日 13時) (レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - この作品すっごい面白くて全部読んじゃいました！！めっちゃ続き気になります！！応援してます！！ (2018年7月7日 23時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Honey | 作成日時：2018年4月6日 21時
