イマイチな人 ページ17
?「あ、もう着いたみたいだね。」
『…みたい、ですね。』
はいどーぞ。と、エスコートしてくれる彼に苦手な乗り物から降りる。
『あの、さっきの話って…、』
?「さっき？
あー！襲われるってやつね笑」
そんな大きい声で言うものじゃないでしょ普通。
?「そのまんまの意味だよ？
男の看病するなんて襲う口実作るようなもんじゃん。」
『その、襲うというのは一体どういう…、？』
?「いや、笑
襲うってそれしかな…え？」
『え？』
?「もしかして、なんだけどさ、違ってたら別にいいんだけど…」
そう言いながらゆっくりと詰め寄ってくる彼に自然と少しだけ仰け反る形になる。
?「もしかして、処女？」
『なんっ、！』
?「え、うそ！？なんかごめん！
いや、何がごめんかよく分からないんだけどさ」
必要以上に慌てる彼に、謝らなくていい。と押しとどめる。
?「まぁー、大丈夫だよ。純粋って事はいい事だからさ、自信もって！ね？」
『…はい、』
そういう事じゃ無いんだけど、ね？
なんかこう、心の悩みってもんが増えるでしょ！？
絶対この人モテるだけで女心分からない系の人だ。
それじゃ！と言いながら逃げる様に立ち去る彼に慌てて尋ねる。
『あの！お名前は？』
?「あ、そっかそっか。大事な所抜けてたね笑」
?「俺、今市隆二って言います。
エレベーターに乗る練習相手にいつでもどうぞ？」
そう言いながらにっこりと笑った彼が差し出した名刺を受け取り、改めて私の名刺を差し出す。
隆「なんか社交辞令みたいだね。笑」
『ですね。』
それじゃ、本当にばいばい！
と言いながら歩き始めた彼の後ろ姿をぼんやりと眺めていると、
隆「あ、エレベーター練習以外のお相手にもいつでもなるよ？
Aちゃん。」
振り返って彼が放った言葉に一気に硬直する。
隆「またね笑」
愛想笑いを返しつつ、できれば二度と会いたくない。と心の中で毒づく
ん？なんか私、忘れてない？
『…あ！！』
片岡A、
ただ今世界で一番走ってます。
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Honey(プロフ) - さのひな。さん» そう言って頂けて光栄です！有難う御座います！そうだったんですね！私なんか到底まだまだです...泣 (2018年7月12日 16時) (
レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - Honeyさん» 言葉の使い方がすごく上手で羨ましいです！！私も作品を書いているのですがまだまだだと思いました笑 (2018年7月8日 16時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
Honey(プロフ) - さのひな。さん» 有難う御座います！！ご期待に添えるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2018年7月8日 13時) (レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - この作品すっごい面白くて全部読んじゃいました！！めっちゃ続き気になります！！応援してます！！ (2018年7月7日 23時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Honey | 作成日時：2018年4月6日 21時
