小森は意外と ページ8
涼「なんてね、冗談ですよ。笑」
私の方を見ながらそう言った片寄の笑顔は
どこか悲しそうだった。
龍「なんや。冗談かい笑」
亜「本気なのかとおもったじゃん!!」
涼「すいません、
つい悪戯心から。笑」
もう!驚かさないでよ!!
と、地面をドンドンと踏み鳴らしながら怒る小森を横目に、
もう一度片寄を見る。
私の視線に気づいたのか、
優しく微笑みながら
涼「Aさんも、すいません。」
と会釈をする片寄に上手くかける言葉が見つからない。
『かた…亜「あ、始業時間だ。」』
私の言葉に被せるように白濱部長が呟く。
その言葉をきっかけにぞろぞろとデスクにつく総務課メンバー。
涼「ん?
Aさん、何か言いましたか?」
『あ、いいの。
仕事始めよ。』
そうですか?と言いながら自身のデスクにつく片寄に続き、
「片岡」と、殴り書きの様に書かれた紙が貼られてあるデスクに座った。
隼 「あ、先輩どうですか?それ。
僕が書いたんです!」
周りに花が咲きそうなほどにこやかに言う小森は、
まるで、フリスビーを取ってきた犬のように誇らしげだった。
『あぁ…、
ありがとう。』
隼「エヘッ、
先輩に喜んでもらえて良かったです!!」
何ていうか、
小森は意外と、
…可愛い。
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作者名:Honey | 作成日時:2018年3月24日 19時