佐野の忠告 ページ6
亜「つまり話をまとめると、
Aちゃんと涼太は大学の先輩後輩で、
片寄は昔医学部にいたけど向いてなくてウチで働き始めた。
そして今再開して運命を感じている、と。」
裁判官の真似でもしてるのか、
白濱部長は胸ポケットに指してあったペンで
小森のデスクを叩く。
いや、最後どう考えてもおかしいでしょ。
再開して運命感じるって何だよ。
隼「えーいいなー。
俺もAさんと同じ大学が良かったな。
そしたら運命だったのに…!!」
龍「あかんで!Aちゃんは俺のもんや!」
うん、こっちもこっちでおかしい。
玲「…。」
黙ってこっち見るなよ佐野。
『何。』
玲「あんた…これから大変だな。」
…どういう事。
そう意味深な言葉を残し、
ニヤリと笑った佐野は自身のデスクにつき腕を枕に寝始めた。
いやちょっと、誰か止めなさいよ。
亜「単刀直入にお聞きします!
片寄涼太さん。
あなたは片岡Aさんの事が好きなのですか!?」
いやもう話の趣旨が逸れまくってるでしょ。
大学の話からどうしたらここまで辿り着くのよ。
白濱部長この状況楽しんでるし。
それに… 涼「はい、好きですよ。」
…ん?
今何て言った?
はい、好きですよ。
はい、好きですよ。
はい、好きで…
『はぁぁぁぁぁあ!?』
私の悲鳴にこちらを向いた片寄の目が優しく細まる。
どうやら佐野の忠告は、
正しいのかも知れない。
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作者名:Honey | 作成日時:2018年3月24日 19時