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少しだけ ページ50
裕「…病気やったんや、あいつは。」
一通り涙を流し終えた中務さんが顔を上げ、ポツリポツリと話し始めた。
そうなんですか、
なんて変な相槌は打たずにただ黙って彼の言葉を聞く。
裕「丁度五年目の記念日やった。
家に帰ったらあいつの荷物なんか何も無くなっとって、
机の上に手紙だけが置いてあった。
それには、ただ『ごめん』としか書いてなくて、
だから俺は…、
くっそ…、、」
乾いていたその目にはまた涙が滲んできていた。
彼がどれだけ早苗さんの事を想い、
そしてどれだけ自分を攻めたのだろうか。
もどかしくも触れられない彼の心に
少しだけ、寂しくなった。
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作者名:Honey | 作成日時:2018年3月24日 19時