聞きたくない言葉 ページ32
この前の事、なんてあの日の出来事しか思い付かない
だけど、少しでも違っていて欲しくて、
私の思いが勘違いであって欲しくて、
『この前の事…ですか?』
ほら、また私は
登坂先輩を困らせる。
あー、と言いながら困ったように笑う彼
臣「えっと、結婚…の話なんだけど、
この前いきなりA途中で走って帰っちゃって、最後まで言えなかったからさ。
それにあの時は会った流れでついって感じだったから、
もう一度ちゃんと報告しなおそうかなって思って。」
耳を少しだけ赤くして話す彼に懐かしさを覚える
登坂先輩は照れたり恥ずかしくなると、手で口を覆うのともう一つ
ほんの少しだけ耳を赤くする。
この事、登坂先輩の奥さんになる人は知ってるんだろうか
出来れば知っていて欲しくないし、
私だけが知っていたい。
だけどこんなわがままなんて通用しなくて、
「広臣ー?」
臣「あぁ、エリ。」
大まかな検討は付いてる
どんな人なのか、見てみたかった。
だけど、会うのは怖かった。
そして、
まだ気持ちの整理がついていない私に告げられたのは
臣「紹介するよ片岡、
この人が俺の彼女。」
貴方の口から一番聞きたくなかった言葉だった。
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作者名:Honey | 作成日時:2018年3月24日 19時