嬉しさの反対は ページ31
臣「この前以来、だな。」
なんでここに居るの?
どうしてまた私の前に現れたの?
やっと会えたって何?
疑問は沢山浮かんでも言葉にはならない。
『そう、ですね…』
そして必死に絞り出した喉から小さく出る言葉は頭の中にある言葉とは違う。
臣「いや、Aっぽい人が居るなー、って思ったからついさ笑
でも良かった、Aで。」
優しく目を細めながら言う貴方に、
弱い私の心は離れる事なんて出来ない。
Aっぽい人。
その言葉はただ登坂先輩の口から出ただけのものなのに、
ただそれだけの事なのに、
少しでも私の事を考えてくれていたのか
なんて都合のいい解釈をしてしまう。
だけど、
嬉しい事があった後には
臣「それと、
…この前の事、ちゃんと話そうと思って。」
必ず悲しい事が起こるんだ。
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作者名:Honey | 作成日時:2018年3月24日 19時