再開 ページ30
会社を出て前に中務さんを迎えに行くはずだった駅まで歩く。
龍「日帰りやから着替えは要らんで。」
と言われたので家にはかえらず二人で駅まで向かう。
『…あ、』
桜が舞い散る見慣れた公園
綺麗なはずのその桜を見ると、苦い思い出が蘇る
龍「どうした?」
そう問いかける数原さんに何でもないです、と首を振りまた歩き始める。
龍「ちょっと待っといてな、切符買うてくるから」
私も数原さんも車は持っていない為、空港近くまでは電車を使う。
素早く走って行った数原さんを遠目で見ながら待つ間、
踵を上げたり下げたりして時間をつぶす。
下げていた視線に自分ではない靴が立ち止まる。
『あ、数原さ…』
言い残した「ん」の文字の事なんてすぐに脳内から消えた
だってそれ以上に、
「やっと会えた…、」
『登坂先輩…』
また私の心が煩く音を立て始めているから。
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作者名:Honey | 作成日時:2018年3月24日 19時