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涙と赤髪 ページ11
『そう…ですか。』
必死に声を絞り出し先輩に目も合わせずそう言った私の顔はきっと周りから見たら酷く無様だろう。
『おめでとうございます。
お幸せになってくださいね。』
臣「え、なんで泣いて…」
泣き顔でぐちゃぐちゃになっている私の顔を
覗き込むように登坂先輩が屈む。
見られたくない、こんな顔。
もう言い訳なんか出来なくて、その場から逃げるように走り去った。
こんなにも好きだったんだ、登坂先輩の事。
改めて突き付けられた現実に溢れ出る涙。
『みっともな…、』
不意に立ち止まった洋服屋のガラス越しに見えた自分の顔に、思わず本音が零れる。
?「ほんまにみっともないわ。」
突然背後から聞こえた声に肩が跳ねる。
『赤髪…。』
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作者名:Honey | 作成日時:2018年3月24日 19時