のばしては、引く ページ6
大きな問題があった。
僕は、
この人間を抱き上げることができないのだ。
触ることができないのだ。
自分以外の人間を見たことはある。
しかし、触ったことはなかった。
少し触ってみたいという好奇心と、
触れて、
もし僕の手が砂になったりしたらどうしよう、
という恐怖心があった。
僕は僕のことをあまり知らないのだ。
さらに、知りたいとも思わない。
だからこういった場面におちいった場合、
どうしたらいいのかわからなくなる。
こうして僕はさっきから、
手をのばしては
彼女に触れるすれすれの所で引き、
でもまたのばすの繰り返しなのであった。
「大丈夫ですか。」
血、通ってないんじゃないの。
そんな思考を持ってしまうような
白色の彼女の頬を
持っていたキャンディの棒でつっついてみる。
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mixx(プロフ) - 翡翠.さん» あリがとうございます!!元気」づけられました**これからもよろしくおねがいします:) (2012年8月24日 23時) (レス) id: 9d2c923247 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠.(プロフ) - こういう小説好きです!最後まで応援し続けたいと思いますね!更新頑張ってください!! (2012年8月24日 20時) (レス) id: 7fbbfdda75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mixx | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mixxroom/
作成日時:2012年8月21日 12時