世界の中心にある国に、空はなかった

大丈夫に根拠はない ページ5

とりあえず、僕はこの
突然上から落ちてきた人間を
部屋の中へ入れることにした。


しかし普通、こいつは
不審者まがいの登場をしてきたわけで、

第一こいつが
どういう経緯でこの世界までこれたのか、
こいつは何者なのか、

牢屋か何かに閉じ込め、
すっかり調べてから
部屋へ入れるべきなのだ。


でもなんだか僕は、
「こいつなら大丈夫。」
といった
根拠のない“大丈夫”に従っていた。

のばしては、引く→←この世界

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す