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案内されるままドアを開けて助手席に乗り、遅くなった挨拶を返す。
「久しぶり...！」
「やっと会えたね！会いたかった」
同じ気持ちだったのだと思うと何だか嬉しいな。
「私も！」
「あ、何か雰囲気違うと思ったら...A、見ない間にすごく髪が伸びたね！」
「結構伸びたよ〜！ボブだからお手入れは楽だけど、ロングに戻そうかなって」
「そっか。ロングの方が似合うと思うから楽しみにしてるね。でも今もボーイッシュな女の子って感じで好きだな」
うんうん、といつものように頷きながら紡がれた言葉。
不意打ちの”女の子”扱いに、思わず心臓が跳ねる。
それを誤魔化すように言葉を返した
「...ありがとう。ソクジナも髪型変えたんだね！」
「うん。男はすぐ伸びるからね！どうかな？」
女の子扱いされた後にソクジンが男性であるという事実を改めて認識すると、どうしても男女というものを意識してしまいそうになる。
何とか自分を落ち着かせて、ありきたりな本音を伝える。
「よく似合ってる！」
「ありがとう！...じゃ、そろそろ行こうか」
ソクジンが慣れた手つきでエンジンをかけると、どこかで聴いたメロディーが再生されて。
ラックに色々入ってるから好きなCDに変えていいよ、と言われたので、言われた通りにラックを開いてみた。
車に揺られながらCDケースの中を見ると、アニメ映画のサウンドトラックがいっぱい。そうだ、今流れている曲もそうだった気がする。
「アニメ、好きなの？」
「うん、職業病なのか人の演技を分析しちゃう癖があるから生身の人間が演じるものよりもアニメの方が好きなんだよね」
「あ〜、少し分かるかも...じゃあ今日見るのも、何かやってたらアニメ映画にする？」
提案すると、横顔が勢いよくこちらを向いた。
「いいの！？」
「ちょ、危ない！前向いて！」
「ごっ、ごめん！つい！
...なんかさ、女性ってラブロマンスが好きな生き物なのかなって思ってたんだよね」
「そうかな？私はどっちも好きだよ。
でも今はアニメ映画の気分かな」
...一緒にラブロマンスなんか見たら、恥ずかしくて死んでしまうと思うから。
気を取り直してまたCDケースをぱらぱらとめくり、気になったサウンドトラックを入れると、今度はその作品に関する会話が弾んでいく。
ソクジンといると、移動でさえもこんなに楽しいなんて。
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かぼす(プロフ) - alexandrite_bbcさん» お返事が遅くなりすみません...！もそもそと執筆中ですので、続編もぜひお読みいただけましたら嬉しいです〜！！ありがとうございます！ (2017年11月4日 10時) (
レス) id: 5210469033 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 続編楽しみに待ってます(*^ω^*) (2017年10月28日 2時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
かぼす(プロフ) - hiroさん» お返事ありがとうございます...！気長に見守っててやってください...！笑 (2017年10月26日 18時) (レス) id: d02a56802a (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - 引っ越しは大変ですよね。落ち着くまで待ってます♪ (2017年10月24日 0時) (レス) id: 37f0a1ab89 (このIDを非表示/違反報告)
かぼす(プロフ) - hiroさん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます...！！引っ越しが決まって中々更新できずにいるのですが、隙間を見つけて更新していきたいと思っているので、是非またお読みいただけたら嬉しいです〜！ (2017年10月21日 22時) (レス) id: d02a56802a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぼす | 作成日時：2017年9月10日 22時
