突然 ページ19
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そんなことを最近思っているある日
今日もバーの仕事が0時に終わって直己さんに送ってってもらって
自分の部屋の前に行くと
『っ!』
私のドアに寄りかかって座っている男の人。
こういうの怖くて、嫌だな。
すると男の人がゆっくり私の方を見た。
『あ……広臣』
『いつからいたの?って、どうしたのこの怪我?!』
広臣「とりあえず、中入らさせてよ」
中に入り、彼を見ると口の端は切れてて血が出ている。
そして頬からも少し血が出ていた。
広臣「俺が帰ったらよくわかんねぇけどクソ野郎がいてさ、毎日暴力だよ」
広臣「それで俺さ、もう耐えきれなくてうざくてさ。
殺 しちゃった。」
広臣「俺、ずっと暴力振るわれてて、幼稚園も小学校も中学校も高校もサッカーのクラブチームでもいじめられてた。
家帰っても暴力を振るわれ、外に出ればいじめられて、俺はただ生きてるだけなのに。
人間なんて全員いなくなればいい。とかずっと思ってたけどそんな中あんたに会った。
初めて人に優しくされた。
すげぇ嬉しかった。Aと出会って色んな感情になれた。
ありがとう。
それを言いたかった。これから俺、自首してくる。
このノート。あげるよ。読んでも読まなくてもどっちでもいいよ。」
『広臣!会えてよかった!!』
広臣「笑笑、俺も。じゃあね」
バタン
広臣が出て行ったあと、私は思いっきり泣いた。
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作者名:lune | 作成日時:2020年5月18日 21時