寮母さん(仮) (ページ3)

今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:14,657 hit

助っ人現る！？ページ3

とりあえず彼らをずっと病院に置いておくわけにもいなかいので、家に帰ることになった。綺麗な顔をした男を6人も後ろに従えて歩く様は夜間とは言っても目立つ。

看護師さんの視線を感じ少し気まずさを残したまま、末澤さんと福本さんが車でここまで連れてきてくれたらしく、お言葉に甘えて乗せてもらうことになったまではいいんだけど…。

正「お嬢さんどっち乗ります？」

末「大晴より俺の運転の方が安全やろ。」

福「いや、俺の方が慣れてますって！」

と正門さんの何気ない一言で一斉に視線が注がれる。
誰の車でもいいから家に帰りたいと思い、ジャンケンで決めてもらい勝った末澤さんの車で家まで戻った。

住み慣れた家がどこか他人の家に見えたのはきっと、私たちに内緒でリフォームしたからだろう。鍵はそのままで入れば

小「えっと、…おかえりなさい。」

恥ずかしそうに頬をかきながら言ってくれたその言葉に安堵を覚えたのは秘密。まずリビングに集合してもらい今後のことについて話し合うことになった。

草「だいたいは良子さんの言うてた通りなんやけど、俺ら仕事で深夜に帰ってくる時もあるからこのホワイトボードで朝昼晩の飯が要るかって書いてる。」

初見見た時は語学が達者じゃないんで、と通訳を頼もうとしたら日本語しか話せないと言われて驚いたのは車内でのこと。主にご飯と家の掃除と洗濯さえすれば良いとのことだった。

これなら父が退院するまでは大丈夫だと思い胸を撫で下ろす。細かいことを聞いているとポケットに入れっぱなしになっていた携帯が震え画面を見ると" 妹 "と書かれていた。

やましいことは何もないし、アイドルという職業柄住んでるところとかバレたら大変だし、出会ってまだ数時間なので安全だと伝えるためにもテーブルに携帯を置くと注目されつつ、通話ボタンを押した。