寮母さん(仮) (ページ20)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:14,656 hit

旅立ち後半ページ20

今日でAさんの顔を見られるのが最後かと思うと起きるのが少し憂鬱に感じた。彼女の気持ちは何となく気がついていたし正門の態度もあからさまだった。

それでも恋というものは不思議で笑顔でおはようと声をかけられるのが大好きだった。彼女が笑っていてくれれば自分は恋人という特別なポジションじゃなくても支えられればいいとすら思うくらい好きになってた。

準備をして階段を降りればいつもの騒がしさと少し違っていた。

正「Aさんが、出て行った。」

一瞬正門の言うたことが理解できひんかった。
でも食卓のテーブルには一枚の手紙が置いてあった。
それを先に読んだであろうメンバーは心なしか肩が落ちている気がした。

小島に渡されてその手紙に目を通した。

" 大好きなAぇ！groupへ "

皆さんと過ごした2週間すごく楽しかったです。
幸せでした。

皆に別れも告げずに居なくなること許してね。
本当は離れたくないけど私も旅立ちます！

自分に胸を張れるようになったら
また皆で笑い合えたら嬉しいなって思う。

自分勝手でごめんね。
そして、ありがとう。

皆と出会えたことが私の人生を変えてくれました。
これからもたくさんの人を笑顔に幸せにしてあげてください。

また、会う日まで。

Aより

Aさんは前に話していた自分の夢に向かって走り出したってこと。それにまた会おうと言ってくれているのだから会えないわけじゃない。

末「何凹んでんねん。また会う日までって書いてんねんぞ。それやったら俺らも次にAさんに会うまでに今より有名になって会ったらええんちゃうん？」

佐「誠也くんは寂しくないんですか？」

福「言うてることは分かるけど。」

小「………。まぁ、言うてることは分かるけど。」

草「理解してても気持ちが追いつかんとかあるやん。」