あまくやわく・1(白紫+黒) ページ10
僕の好きな食べもの…
それはね、
甘くて
柔らかくて
温かい
ママがたーっぷり愛を注いでくれた
特別な…
『今日のお天気は午後から下り坂。お出掛けの際は傘をお持ちになった方が良さそうです』
朝のニュースを横目にママの作った朝食をもぐもぐ食べる。
「らう、そんなにのんびりしてて大丈夫?めめくん、そろそろ来ちゃうんじゃない?」
「んー、」
「遅くまでゲームしてたんでしょ、どうせ。ほら、寝癖」
ママの細い指が僕の襟足を梳く。
「だからいつも言ってるじゃん、もうちょっと早く寝なさいって、」
小さなため息の後、いつものママの朝のお小言が始まる。
【ピンポーン】とタイミング良く玄関チャイムが鳴った。
「あ、めめだ」
パンを口に押し込んでオレンジジュースで流し込む。
慌てて立ち上がると、ソファに無造作に投げておいた制服のブレザーと鞄を掴んだ。
「あ、らう!」
リビングを出ようとした僕をママが引き留める。
「もー何?」
「傘、忘れないでね。」
「わかってる」
「いってらっしゃい、気をつけてね。」
「いってきまーす」
毎日毎日繰り返す朝の遣り取り。
なんてことない朝の風景。
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うの(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。細々と更新していきますので暇な時はまた読みに来て下さいね!(^^)! (2022年8月9日 16時) (レス) id: 312a545c23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 突然コメント失礼します。密かに読ませてもらっています。紫さんの出てくる作品が好きです。こぎつね、もしや紫さんもレギュラー参加の予定ですか?可愛いですね。これからも色んな短編集を楽しみにしています。 (2022年7月30日 15時) (レス) id: 06d404138f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うの | 作成日時:2021年11月1日 11時