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「ふっかさん、」
予定より2時間も早く帰ってきたふっかんはそのまま俺の隣に座って話を聞いてくれた。
「…そっかぁ、蓮も帰りたくなっちゃったかぁ」
「あ、違、ふっかさんが悪いわけちゃう、」
「わぁってるよ。ただ、俺も小さい頃はおんなじだったなと思ってさ」
「…」
「康二もおんなじだったろ？」
「…おん」
俺は、まだそんな風に思えん。
たつやくんだけずるいって蓮が言った時、そう言ってしまえるのが羨ましかった。
「…康二もちゃんと�爐�兄ちゃん�瓩靴討鵑世福�
ふふふ、と笑うとふっかさんは髪をくしゃくしゃと撫でる。
「たつやくん！」
勢いよく開いたドア。
蓮はピョンとふっかさんに抱きついてニコニコで聞く。
「ね、きょうたのしかった？」
「おう。蓮は？今日何してた？」
「こーじとおさんぽ！」
「へー。楽しかった？」
「うん！」
昼間のことなんか忘れちゃったみたいに笑う蓮。
「こんどはたつやくんもいこうね」
「康二がお出かけの日にしようぜ」
「くふふ、たのしみ」
俺のおらん日に楽しそうな計画を立てる2人。
コンコンとノックの音と同時に入って来たのは涼太先生。
「ふっか、寝てろって言ったよね？蓮も、ほら降りて。ふっかまたグルグルしちゃうから。康二もベッド戻って」
「あ、…」
そうや、2時間も早く帰ってくるなんて普通に考えておかしいやん。
顔色だって良くないし。
「もー大丈夫だってー」
「大丈夫ならそんな青い顔してないでしょ」
「生まれつきですー」
「はいはい」
ふっかさんはやっぱり具合が良くないのか、のろのろと着替え始める。
涼太先生と蓮が出ていった部屋にはふっかさんの忙しい呼吸の音。
「こぉじぃー？」
「おん、」
「…やっぱ、みんなで行こうな、…おさんぽ…」
ふっかさんの言葉にまた少し泣きそうになって布団を頭まで被った。
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うの(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。細々と更新していきますので暇な時はまた読みに来て下さいね!(^^)! (2022年8月9日 16時) (
レス) id: 312a545c23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 突然コメント失礼します。密かに読ませてもらっています。紫さんの出てくる作品が好きです。こぎつね、もしや紫さんもレギュラー参加の予定ですか？可愛いですね。これからも色んな短編集を楽しみにしています。 (2022年7月30日 15時) (レス) id: 06d404138f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うの
| 作成日時：2021年11月1日 11時
