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「りょーたせんせー！」
花壇の手入れをする涼太を目敏く見つけた康二が手を振る。
「あ、そういえばな、りょーたせんせーの手、こないだむっちゃ熱かってん」
「いつ？」
「へ？…いや、あの、」
ふっかの問いかけに康二はしどろもどろ。
「俺がいなくなるの嫌だって泣いた時？」
「ふぇ？…へ？あっ、」
「はぁ〜ん。康二泣いたんだぁ〜。ふーん」
「泣いてへん！」
「いや、こっちの部屋まで聞こえてたわ！」
顔を真っ赤にして否定してもバレバレ。
ひとしきり康二をいじった後、ふっかは言った。
「熱いりょーたせんせーの手と冷たいしょうたの手、俺どっちも好きだよ」
「は？ふっかいつも冷たいって言うじゃん」
「えーだって冷たいんだもん」
ふっかは悪びれずに舌を出す。
「りょーたせんせーとしょった、2人でちょうどええんやな」
「火と氷でちょうど水になるしね。あ、ほら、水ないと生きてけないじゃん？」
「おー！そーやんなー」
何だかわからないけど2人で頷き合ってるからいいか。
涼太の手は生み出す力を持ってる。
ここで花を咲かせ、野菜を育て、それを見て食して、子どもたちを育み、命を繋ぐ。
その手と対になっているなんて子どもたちに言われたら、全力で向き合うしかないじゃないか。
なぁ、涼太先生？
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うの(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。細々と更新していきますので暇な時はまた読みに来て下さいね!(^^)! (2022年8月9日 16時) (
レス) id: 312a545c23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 突然コメント失礼します。密かに読ませてもらっています。紫さんの出てくる作品が好きです。こぎつね、もしや紫さんもレギュラー参加の予定ですか？可愛いですね。これからも色んな短編集を楽しみにしています。 (2022年7月30日 15時) (レス) id: 06d404138f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うの
| 作成日時：2021年11月1日 11時
