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照の葬儀を終え、生きているのかどうかさえわからなくなった。
相変わらず体調不良は続き、寝込む日々。
なのに死神は一向に俺のところには来てくれない。
涙で腫れた目、窶れた体に酷い顔色。
照が愛してくれた俺はもうどこにもいない。
淡く、銀色に輝く光に包まれたのは深夜過ぎのこと。
純真無垢な視線。
目を閉じたまま思った。
あぁ…やっと、俺のところに来てくれた…
見えないモノに手を伸ばす。
その時感じた温かく、甘く、優しいリズム。
リズム…何故…？わからない…でも、ずっと聞いていたい…
夢か現実かわからなくなる。
「…会いに…来て、くれた…の？」
光の強さにうっすらとしか瞳を開けることが出来ない。
でも、
きっと
天使の姿をした死神だ。
「らうー！いい加減起きなさーい！」
「んー…」
日曜日、快晴。
一人息子のよだれ塗れのシーツを引っ剥がして洗濯機を回す。
「ママ、乱暴〜…」
「何時だと思ってるの？今日めめくんと約束してるんでしょ？」
「そーだった…」
「支度しなくていいの？」
「いくない」
のそのそと洗面台に向かう息子の背中にため息をつく。
「ったく、誰に似たんだか…」
そんなセリフが思わず口をついて出る。
自分で言ったくせに可笑しくなって、ちょっと切なくなった。
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うの(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。細々と更新していきますので暇な時はまた読みに来て下さいね!(^^)! (2022年8月9日 16時) (
レス) id: 312a545c23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 突然コメント失礼します。密かに読ませてもらっています。紫さんの出てくる作品が好きです。こぎつね、もしや紫さんもレギュラー参加の予定ですか？可愛いですね。これからも色んな短編集を楽しみにしています。 (2022年7月30日 15時) (レス) id: 06d404138f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うの
| 作成日時：2021年11月1日 11時
