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3日後。
「おー。いらっしゃーい」
最後に会った時と同じようにふわふわした笑顔で出迎えてくれるふっか。
奥には背筋をピンと伸ばして座っている翔太。
「しょうた、お迎えだよ」
「…おむかえ、ですか？」
翔太は目をパチクリさせて首を傾げる。
「こんにちは、しょうた」
「え、と。こんにちは」
戸惑ったようにふっかを窺いながら翔太は頭を下げる。
「俺の名前はりょうただよ。これからよろしくね」
「りょうた…さん」
「そう。りょうた」
「はい。よろしくおねがいします」
そう言って少し大人びた表情でふわりと笑う翔太。
駄々をこねていた翔太とはもう会えないと思うと胸が苦しい。
「…帰ろうか？俺たちの家へ」
「ぇと…」
俺が手を差し出すと、翔太はふっかをちらりと見る。
ふっかがうんうんと頷くと、戸惑ったように手を伸ばしてきた。
その手を掴む。
触れた瞬間、ピクリと肩が跳ね、翔太の戸惑いや緊張が肌を通して伝わる。
「…はい」
それでも1度こくんと喉を鳴らして、返事をしてくれる。
血の通わない、無機質な指先。
数年に1度、基盤を交換する度に翔太の人格はリセットされてしまう。
それまでの思い出も、俺のことも。
亡骸を機械人形として甦らせるのは神に背いた行為。
そんなことは百も承知だ。
しかし翔太を失わずに済んだのは運命なのかもしれない。
だからメビウスの輪の上を俺は一生歩き続ける。
………翔太と共に。
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うの(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。細々と更新していきますので暇な時はまた読みに来て下さいね!(^^)! (2022年8月9日 16時) (
レス) id: 312a545c23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 突然コメント失礼します。密かに読ませてもらっています。紫さんの出てくる作品が好きです。こぎつね、もしや紫さんもレギュラー参加の予定ですか？可愛いですね。これからも色んな短編集を楽しみにしています。 (2022年7月30日 15時) (レス) id: 06d404138f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うの
| 作成日時：2021年11月1日 11時
