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こぎつね・コンコン・1(黒緑?+黄) ページ26
人里離れた森の奥深く、俺たち兄弟は猟を生業としている。
時々猟で仕留めた獲物を麓の町に売りに行く以外は、ちいさな畑を耕したり木の実やきのこを採ったりして暮らしている。
質素ではあるが別に不満はない。
というか、俺も兄貴もこの暮らししか知らない。
「蓮、新しいトレーニング器具見ていってもいい?」
「別にいいけどどうやって持って帰るの?」
「まぁ、気合い?」
兄貴はエッヘと顔に似合わない高音の笑い声とともに目尻を下げて笑う。
子どもの時から変わらない。
相変わらず可愛らしい。
兄貴に言ったらムッとして拗ねるんだろうけど。
「蓮は欲しいものないの?」
「えー…」
欲しいもの…欲しいもの…
「ない、…かな。今のところ」
のんびりしたこの暮らしが好きだし、
強面のくせにふわふわした兄貴といるのも好きだし、
猟の時の兄貴の真剣な顔も好きだし、
畑のすみっこで花を育ててるのも可愛いし…って、あれ?何の話しだっけ?
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作者名:うの | 作成日時:2021年10月23日 18時