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あれから数年が経ち、結局俺は実家の総合病院は継がない決意をした。
父さんは拍子抜けする程あっさりとそれを了承し、俺は心臓外科の最先端医療を学ぶため海外へと飛んだ。
「ね、阿部ちゃん。阿部ちゃんはさー冬の川なんだよね。氷の下には綺麗な水が流れてるの。今は厚い氷だって、春が来て溶けたら植物が育つための水になるんだよ？すごいよね？」
ふっかは成人を迎えることが出来なかった。
俺は出来る限り放課後はふっかのオーバーテーブルをぶん取って面会時間ギリギリまで問題集を広げる生活を送り、しょうたは呆れ顔、ふっかはというと…
「あはは、懐かれちゃったー」
なんていつかの俺のセリフを言いながら笑ってた。
空にはキラキラ輝く銀河……
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作者名：うの
| 作成日時：2021年10月23日 18時
