お憑かれのイケメン (ページ4)

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紫side

ふあぁ～…何時、今？

大きく欠伸をして辺りを見渡す。

空は完全に暗くなっているらしくカーテンが閉められていて、俺が占領してしまっていたリビングは間接照明だけがついている。

起き上がった拍子にこめかみがズキッと鈍く痛んだ。

時計は7時40分を指している。

ここにいない同居人を探すべく立ち上がる。

佐久間の部屋から灯りが漏れている。

ドアをノックしてそっと開けると、佐久間は読んでいた漫画からパッと顔を上げた。

桃「お、ふっか。起きたでやんすか」

紫「うん」

桃「結構寝たね～、夜寝れなくなるんじゃない？」

紫「もう目、ギンギンだから、今」

桃「じゃあゲームでもやる？」

紫「あ、待って。その前に腹減んねぇ？」

桃「冷蔵庫になんかあったかな」

紫「食べに行こうよ」

桃「あー、いいね！」

俺の意図を察したらしい佐久間はぴょんと立ち上がって笑った。