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紫side



逃げるように実家を出て、この家を見つけた時は運命だと思った。

ここでは【それ】を視ることもないし、外で受けた影響が浄化されるかのように身体の力が抜けて息がしやすい。

それだけの理由で即決して少しの貯金と両親からの援助で頭金を払った。

だけど自分1人では残りのローンと家賃を払うのが困難だったからシェアハウスを始めたんだ。



ごめんね、2人とも…俺のせいで怖い思いさせてるよね…



大切だから守りたいのに…



俺には何も出来ない。

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作者名：うの | 作成日時：2020年10月9日 20時

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