ようこそ、歌姫。 (ページ8)

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M7 ページ8

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翌日。

あの後Aさんは友達に

Aごめん。気分悪くなっちゃったからもう帰るね

と嘘の連絡を入れて僕と帰った。

ので、「A昨日大丈夫だった！？」と心配されていた。

僕の熱烈な勧誘(？)が効いたのか、「軽音楽部、行ってみたい」と言ったAさんを放課後、部活に連れていくことにした。

いつもの狭い空き教室、Aさんが来るだけで空気が変わった気がした。

先に来ていた純喜くんはこちらを2度見して、切れ長の目を大きく開いた。

「純喜くん、〝歌姫〟連れてきましたよ。」

「……は、初めまして。AAです。」

たどたどしく、Aさんはいつものハスキーボイスで言った。

「……ほんまに？ほんまにAちゃん？
ちょっと待って信じられへんねんけど……！！！！！！ほんまに来てくれたんやな！初めまして！！(←では無い)河野純喜です！！！」

とキラキラ目を輝かせてAさんに縋り付いて(？)いた。