ようこそ、歌姫。 (ページ5)

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M4 ページ5

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待ちに待った、打ち上げの日。

学校が休みなこともあってみんな私服だった。
いや、少数は部活後だろうか。部ジャージを着ていた。

Aさんは帰宅部なので、勿論私服だった。
めっちゃ似合ってた。

所謂シズニルックみたいな服装。めっちゃ〝解釈一致〟って感じの服装だった。

ドリンクバーで飲み物をついでテキトーに席に座った。
どうやら仕切りは川西くんがやるっぽい。きょうは帽子を被っている。( 野球部あるある：私服で帽子被りがち )

｢みんな揃った～～～？では乾杯の音頭をわたくし川西拓実が取らせて頂きます。皆さんお集まり頂きありが……｣

｢拓実かしこまりすぎや！！はいかんぱーい！！！！｣

ってAさんが仕切り直して(？)乾杯した。

｢みんな何歌うの～？｣
ってAさんの友達がデンモクを弄りながら周りに尋ねてた。しかし誰も歌う気がない。周りは話してたりスマホを触ったりドリンクをちびちびと飲んでいた。

｢……誰もおらんやん、じゃあA、いつもの十八番歌ってよ！！！｣

｢ねェまじで嫌！！！｣

それはよくある〝本当は嫌じゃないけど照れ隠しでの嫌〟ではなく〝ガチの嫌〟に聞こえた。

でも既にデンモクで曲を入れていて、Aさんは歌わざるを得ないハメになった。