持ち主と武器 【rb】 ページ8
ふぁぁ、と彼女は小さく欠伸をした。
目の前にある幾多のディスプレイ。
映されているのは街。
公園や学校、公共施設や路地裏など異なる場所を切り替えながら見つめていた。
rb「A、20分後、３番に妖魔反応あり」
『はーい』
rb「次に一時間後に東エリア」
『…これは多分、蟻の妖魔かな』
彼女はカタカタとキーボードを叩く。
声が示した時間と場所を記載し、情報を上層部に送りつけた。
『ありがと、ロボロ』
rb「んふふ、いいんよー」
それは、桃色に輝くイヤリング。
武器であるロボロは、機械を自在に操作できる特殊な力を持つ。
rb「反応あり！」
『海月の妖魔か。なら、水の杖になれる武器を持つ持ち主に行ってもらうか』
rb「なら蟻の方は？」
『反応場所が住宅街だから、日本刀の持ち主を派遣するよ。あの子なら住宅に被害が少ない』
rb「りょうかーい。派遣要請するよ」
イヤリングが光る。
カタカタカタカタと動き出すキーボード。
Aは椅子から立ち上がり、冷蔵庫から炭酸水を取り出した。
『ロボロ』
名前が呼ばれ、人に戻る。
rb「休憩？ありがとー」
『よく名前と武器の呼び方の違いが判るよね』
rb「んあ？当たり前やん」
炭酸水を受け取り、ロボロは勢いよく飲みほした。
『いや私、人の時も、武器の時も【ロボロ】だからさ。判りにくいんじゃないかなぁ、て』
初めて会った時、ロボロは生まれたての武器だった。
名前もなく、新品な武器。
そのぶん、無知な武器として持ち主から一線引かれており、名前をつけてもらえなかった。
そこに現れたのが、上層部の情報部隊に所属していたAだった。
その名前のない武器の、虚ろな目を見つめ、
『君に居場所をあげよう。
名前は、【ロボロ】』
と、名前を授けたのだ。
しかし、人と武器での名前を統一してしまい、Aは後日頭を抱えるのだが…。
ロボロは大して気にしていない。
rb「だって、Aが付けてくれた名前やもん。呼んでくれるなら、どんな反応か判るわ！」
自信満々に答えたロボロ。
再び、名前を呼ぶとイヤリングに変わった。
『さぁ、仕事再開だ』
rb「あげてくよーっ」
【ロボロ 武器:イヤリング】
【機械を操作できる。電子機器には強い。比較的、武器に成りたての若者】
(でもイヤリングかぁ、もっと強い武器ならAを守れるのになー)
(私、ロボロのイヤリング好きだよ？綺麗でお気に入り)
(んぁぁああああ！！！///)
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カスタード - 今更感パないけど、22ページの奴、[付き人と（取り）憑かれた人］なのかな？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: 7ad0432a29 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 学校パロがどストライクすぎてやばい。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 「ジェイソンと手を組仲間を売っている青年」ってwショッピ君ですよねww? (2019年2月14日 13時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - 続編……！！！ありがとうございます！！！楽しみにしてます！！！ (2019年2月5日 19時) (レス) id: 295f716bc6 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続編希望します！主との掛け合いが特に好きです！頑張ってください！ (2019年2月2日 15時) (レス) id: 71789b4f54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らすとうさぎ | 作成日時：2019年1月12日 21時
