持ち主と武器 【kn】 ページ4
神が見つめる教会。
そこに天使の姿をし、赤い目を光らせた妖魔が彼女を見下ろしていた。
妖魔は鋭い刃を振り下ろす。
『コネシマ！』
一筋の光が彼女の元へ走る。
それは、大鎌。
刃と刃がぶつかりあう。
kn「おっも！！」
『いける！？』
kn「当然やろ！！！」
妖魔からの攻撃を弾き返し、Aは大鎌を構えた。
天使は何処から出したのか分からないラッパを吹く。
ラッパに誘われ現れたのは、天使の妖魔。
増えた妖魔に、Aは顔をしかめる。
『これまた面倒な…』
kn「はぇー」
妖魔は赤い目を此方に向けた。
『コネシマ！お願い！』
kn「任せろや！！！」
大鎌が持ち主の手から離れた。
途端、大鎌が勢いよく回り、一人で動きまわる。
意思を持つように、的確に妖魔の首を狩っていく。
最後の一体を視界で捉え、Aは飛び上がった。
妖魔は刃を無防備なAに向ける。
kn「お前、誰に刃向けてんねん」
いつの間にか、彼女の手に収まっている大鎌。
kn「しばくぞ」
大鎌は、妖魔の首と体を放した。
『シッマ』
名前を呼ばれた。
大鎌が光り、人の姿に変わる。
kn「んーっ、終わった終わった！」
背筋を伸ばし、大きな欠伸をかます青年。
『…教会に天使の妖魔って似合うね』
kn「その依頼を、俺たちに回す上層部も凄いけどな」
教会で大鎌を振るう彼女。
さながら、彼女は魂を狩る死神。
『私は戦闘苦手だから、出来ればこの仕事やめたいねん…』
kn「は！？やめたいんか！？俺がいるのに！！」
『だってシッマに頼りすぎて私いらない気がするんだよ』
コネシマの武器の能力は強い。
戦闘が不得意な彼女にとって、コネシマのおかげで仕事がなんとかなっていた。
kn「何言ってるん？名前呼ばれなきゃ武器になれない。俺の名前を呼んでいいのは、Aだけやで？」
『…シッマ、貴方顔はいいんだからそんなこと気軽に言わないで』
kn「な、なんでや！！？」
コネシマは内心、微笑んでいた。
彼女の手で振られる大鎌は心地良い。
彼女は、死神ではなく、
彼女こそが天使なのではないか。
『帰ろうか』
kn「せやな。腹減ったわ！」
狂犬は、今の首輪を気に入っている。
【コネシマ 武器化:大鎌】
【自身の意思で動くことか可能。戦闘が苦手な彼女の支援をしながら仕事をこなす。声が大きい】
(なんか上から教会に舞い降りた悪魔の噂が絶えないって連絡きた…)
(あー、悪魔…、そっちもアリやな)
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カスタード - 今更感パないけど、22ページの奴、[付き人と（取り）憑かれた人］なのかな？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: 7ad0432a29 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 学校パロがどストライクすぎてやばい。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 「ジェイソンと手を組仲間を売っている青年」ってwショッピ君ですよねww? (2019年2月14日 13時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - 続編……！！！ありがとうございます！！！楽しみにしてます！！！ (2019年2月5日 19時) (レス) id: 295f716bc6 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続編希望します！主との掛け合いが特に好きです！頑張ってください！ (2019年2月2日 15時) (レス) id: 71789b4f54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らすとうさぎ | 作成日時：2019年1月12日 21時
