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ぴらり、と机に開かれた白い紙。
そこには敵国からの【無条件降伏】
彼女は窓の外を見つめ、安堵の息を吐いた。
tn「お、A。おはようさん」
gr「今日も良い戦争日和だゾ」
tn「どんな日和なんすかね、それ」
本日の護衛である、グルッペン、トントンが扉を開けた。
外を見つめる彼女の傍に寄り、机の紙を見つける。
gr「なんや、相手は降伏したのか」
tn「はえー。あれだけ刺客を出してきて呆気ないなぁ」
『でも、街に被害は最小限だったし。皆も無事だから良かった』
訓練場にて騒ぐコネシマ、シャオロン。
菜園で作業をするひとらんらん。
隣では苺を摘んでいるオスマン。
動物小屋では鬱が馬にスーツの端を食べられ叫んでいる。
ロボロはヒヨコと戯れていた。
ゾムとショッピが狼のイフリートと駆けている。
奥からエーミール、兄さん、しんぺい神が仲間の元に足を運んでいた。
いつもの日常。
『平和だなぁ』
くるり、と視線を護衛の二人に向けた。
その目は、鋭い。
『彼らにつけられた傷は、返します』
今回の戦争にて、負傷者は少ないが出ている。
接近戦を担当したゾム、シャオロン。
後方での支援で弓を奮ったロボロ。
指示を出すため前に出たコネシマ、ひとらんらん。
少なからず、彼らは傷を負った。
例え、軽症だとしても、傷は敵からによるもの。
彼女は、無条件降伏のかかれた紙を破り捨てた。
『私の部下に傷をつけたんだ。
死んで償ってもらう』
グルッペンは胸元に備えた銃、トントンは腰に下げた剣を取り出し、
「「ja」」
と、答えた。
彼女は返事に微笑えみ、コートを羽織る。
その顔は、首領として。
優しさを消した、国のトップのもの。
『いくよ。グルッペン、トントン』
敵国を滅ぼすため。
彼女は扉を開けた。
gr「俺らの首領は独占欲が強いな」
tn「その分、俺らには甘いけどな」
破かれた降伏。
トントンは鼻で笑う。
tn「Aの脅威になるからや。ざまぁみろ」
gr「死んで償えるだけありがたいだろう」
銃を仕舞い、グルッペンは冷めた声で呟く。
gr「Aの邪魔をしたんだ。
俺らだったら、死んでも許さないゾ」
tn「ほんまですわぁ。彼女はただの首領やない」
剣を仕舞い、トントンは手首を擦る。
その手首には、何かが擦れた傷痕。
tn「俺らをドレイから救ってくれた恩人やもんな」
部下の手首にある、絶望だった証。
擦れた傷痕。
彼女は証を排除し、自由をくれたのだ。
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カスタード - 今更感パないけど、22ページの奴、[付き人と（取り）憑かれた人］なのかな？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: 7ad0432a29 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 学校パロがどストライクすぎてやばい。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 「ジェイソンと手を組仲間を売っている青年」ってwショッピ君ですよねww? (2019年2月14日 13時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - 続編……！！！ありがとうございます！！！楽しみにしてます！！！ (2019年2月5日 19時) (レス) id: 295f716bc6 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続編希望します！主との掛け合いが特に好きです！頑張ってください！ (2019年2月2日 15時) (レス) id: 71789b4f54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らすとうさぎ | 作成日時：2019年1月12日 21時
