××× ページ15
楽屋に着いた途端、ロボロは広いソファに投げられる。
小柄な体は音をたて、ソファに倒れこんだ。
rb「いっ……！ちょ、A…！」
『動くな』
びくり、と体が跳ねる。
布で隠しされていない、解放された彼女の声には逆らえない。
体が石のように動くなる。
彼女はロボロの目を隠すアイマスクを取った。
視界が広がり、ロボロは瞬きをする。
『ロボロ、私がほんとにソロになっていいの？』
rb「…やって、Aの実力は確かやもん」
『へぇ、私の…ね』
囁くように出される彼女の声。
布のない声は、ロボロ以外には出されない。
勿論、ロボロの目もA以外には見せない。
特別な存在だと、互いに思っていた。
『私だけだったんだね、そんなこと思ってたの』
rb「そ、んなわけ…！」
『違うの？』
rb「う、ぅ…っ」
彼女の声が脳を揺らす。
耳が、可笑しくなりそうだ。
ロボロは思考を上手く巡らせず、目が震えた。
彼女はふ、と優しく微笑む。
『ロボロ』
rb「ぁ……」
『貴方の気持ちが知りたいな』
彼女の声には、逆らえない。
それは、洗脳に似ている。
rb「い、やや…」
『ん？』
rb「Aと、一緒に歌いたい…」
『うんうん、いい子』
頬を撫でられる。
ロボロは、声の虜だ。
『私は、ロボロ以外とは歌わないよ。大切な相方だもん』
rb「大切な…」
『だから、ロボロも私としか歌ってはいけないよ。たとえロボロ一人だけでも、歌わないこと』
rb「ぅ…」
『返事は？』
あぁ、自分はもう逃げられないな。
ロボロは思考を捨てた。
rb「ごめん…、一人でも歌わんよ」
『許す。さて、次のライブを考えないと』
未だ力が抜けたままのロボロは息を吐く。
相変わらず、彼女の声には弱い。
rb「あー、くやしいわ！」
『へ？』
rb「いつか、俺もAを虜にしたるからな…！」
それには長い月日がかかるだろうが、ロボロは決心をした。
彼女の声に張り合える武器を手に入れるため。
『私は、もうロボロの虜だよ』
そう笑う彼女。
ロボロは再び、顔を赤く染めた。
rb「このタラシめ！！！///」
『えー』
(ロボロの目は綺麗だよね。閉じ込めたいくらい)
(耳元で喋んなやぁぁ！//)
(照れてるの？可愛いなぁ)
(ふぁぁぁぁぁ！！！///)
(何ですかアレ)
(【ウルフ】名物の、フェロモンタイムだ。彼女に囁かれると足腰がやられる)
(だからスタッフが屍みたいになってるんすね……)
(最悪、救急車だ)
(は！！？)
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カスタード - 今更感パないけど、22ページの奴、[付き人と（取り）憑かれた人］なのかな？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: 7ad0432a29 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 学校パロがどストライクすぎてやばい。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 「ジェイソンと手を組仲間を売っている青年」ってwショッピ君ですよねww? (2019年2月14日 13時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - 続編……！！！ありがとうございます！！！楽しみにしてます！！！ (2019年2月5日 19時) (レス) id: 295f716bc6 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続編希望します！主との掛け合いが特に好きです！頑張ってください！ (2019年2月2日 15時) (レス) id: 71789b4f54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らすとうさぎ | 作成日時：2019年1月12日 21時
