Osmanthus-ジョシュア- 2

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「じゃぁ、これから楽しみにしてるから。俺は作業に戻るかなー」



大きく伸びをしてウジが去ってからチョコちゃんが私の話し相手となった。



ご飯を食べ終わり大きく伸びをしたチョコちゃんのことを撫でながら話しかけてみる。



「ウジの好きな人って誰だろうね？」



「ニャー」



「簡単じゃないよね、ホントに。たった2文字ね、好きって言葉って難しいね。こんなに好きなのになー、ジスのこと」



ガタッ



いきなり何かが何かにぶつかる音がしてビックリして固まる。



驚いてチョコちゃんも逃げていっちゃった。



「ねぇ、今なんて言ったの？」



その声に高鳴る心臓。



だって、ジスの声なんだもん。



「ジス...」



「やっぱり...やっぱりいいや、聞きなおさない。ごめんね、チョコ驚かせたから行っちゃったね」



動揺しているのもそうだけど、今のジスの言葉が私に対する答えなんじゃないかと思ったら何も話せない。



やっぱりいいや、聞きなおさない。



答えるのがめんどくさいから？
答えを考えるのがめんどくさいから？
断るのが心苦しいから？



ラキさんと付き合い始めたことを聞いた時よりもショックだった。



「ううん、もうご飯あげ終わったから大丈夫...私もそろそろ仕事に戻らないと」



「ごめんって！ごめんって言いたかったんだ、ずっと」



立ち去ろうと立ち上がった私の腕をガシッと掴む。



「その...あんなこと言うべきじゃなかったし、思うことも申し訳なかったなって。Aが俺のために怒られるようなことをさせてしまってたのに...」



「正直悲しかったし、悔しかった」



「だよな、ごめん」



「でもちゃんと謝ってくれたから許す。仲直り、だから私もごめんね」



「なんで謝るの？」



「んー、なんとなく？なんか謝られるだけって言うのが小っ恥ずかしいっていうか」



さっきの私の独り言はなかったことになってしまったようだけど、それが正解なんだ、きっと。



こうでも思わないと辛いから...

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