ワンコに拾われました。3

146.-ミンギュ- ページ46

「はぁー、疲れたー！」



ミンハオの家についてソファーで大き伸びをする。



「あー、もうスーツ着替えて！シワになっちゃう。ほら、これ、着替え」



「Aヌナ、彼女通り越してお母さんみたい」



ミンハオの言う通り、最近こんな風に僕に対しての小言が増えてきたような気がする。



リアヌナに言ったらそれだけ近い存在になってるってことでしょなんて良い返事が返ってきたことがあった。



「リアヌナ、今日お客さんもう1人増えるから」



キッチンで料理をしているリアヌナにミンハオがそう伝えると「もっと早く言ってよ！」と向こうでも小言を言われている。



「ねぇ、この前話したウォヌヒョン覚えてる？」



食卓に食器を並べているAヌナに聞くと「うん、覚えてるよー」と聞いてるのか聞いてないのかわからないような緩い返事が返ってきた。



「今日このあと来るんだけどお酒禁止ね、Aヌナは」



万が一のために事前に自分からガードをしておくことにした。



えーなんて言われたけど「ミンギュがそんなに言うなら」と了承してくれた。



インターホンが鳴り、ミンハオの誘導で入ってきたウォヌヒョンはやっぱりかっこよくて、チラッとAヌナを見ると僕を見て納得の頷きをしてきた。



ウォヌヒョンがAヌナの隣に腰を下ろそうとしたから間に割って入れば「なるほどな」なんて意味深に笑って「こりゃ心配になるな」なんて言ってきた。



だから言ったでしょ、Aヌナは可愛いんだって。

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