ワンコに拾われました。3

120. ページ20

無事に今日１日も仕事をなんとかこなすことができて、キリのいいところでウンスオッパが帰っていいよと帰らせてくれた。



家に帰ってきてポストを覗けば一通の封筒が届いていた。



送り主はリアとミンハオくんからで結婚式の招待状のようだった。



「ミンギュ！ただいま！見て見て、2人から届いたよ」



「おかえり。ん？どれどれ」



2人で開けるとやっぱり招待状で、いよいよあの2人が夫婦になるということに実感が湧いてくる。



「どんな結婚式になるんだろうね」



私たちにさえも何も教えてくれない2人の結婚式がどんな風に行われるのかワクワクしている。



「あ、そーだ。今日はワイン買ってきてあるからイタリアンにでもしようかと思って」



帰ってきて早々、部屋着に着替えて手を洗ってすぐによるご飯の支度に取り掛かり始めた。



ミンギュが手際よく料理をする横で指示を出された通りに動いているだけで自分も料理上手になったような気さえしてくる。



「うわぁー、さすがだね。なんでもできるんだー」



テーブルにはカプレーゼとサラダとキノコのアヒージョとフランスパンを並べて、ミンギュが買ってきてくれたワインもグラスに注ぐ。



「よし、じゃぁ、カンパーイ！」



グラスをカチンと乾杯して食べ始める。



「そろそろダイエットしていかないとなー」



「なんで？」



「だって2人の結婚式あるから。ドレス負けしちゃうよ」



「昨日ヌナのこと抱えた時痩せたかなって思ったよ。もう十分綺麗なんだからそんなことしなくてもいいのー」



「そうやって甘えさせるからブクブク太ってっても知らないよ」



「太ってたってヌナはヌナでしょ？僕はどんなヌナでも好きだよ」



「バーカ！」



割と真面目な顔してそんなことをサラッというもんだから恥ずかしいというよりも体がむず痒くて。

121.→←119.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す